レッドブル、反転攻勢の完全試合…もたらされた驚異的なパフォーマンス「これを必要としていた!」とホーナー
レッドブルは敵地イモラでマックス・フェルスタッペンがスプリントと決勝の両レースを制して満額34ポイントを獲得。セルジオ・ペレスも決勝で2位表彰台に上がり、3度のリタイヤを喫した過去3戦の劣勢を一気にひっくり返す完全試合を展開した。
レッドブルの1-2は2016年のマレーシアGP以来、実に6年ぶり。カルロス・サインツが無得点、シャルル・ルクレールが最終盤のミスによって6位に留まったフェラーリに対し、コンストラクターズ選手権での差を47ポイントから僅か11ポイントにまで縮めた。
ペレスがスプリントで2位フィニッシュしていれば、スプリントフォーマットの週末で獲得可能な理論上の最大ポイントを手にしていた事になる。レースを振り返ったクリスチャン・ホーナー代表の鼻息は荒い。
「チーム史上最高結果の一つと言わざるを得ない。週末を通して獲得できる満額ポイントに後1点足らなかっただけなのだから、本当に信じられない気分だ」とホーナー。
「マックスもチェコもブリリアントな走りを見せてくれた。その結果、我々は2016年のマレーシアGP以来となる1-2フィニッシュを達成することができた」
過去3戦で延べ3台がリタイヤを喫した事で劣勢に置かれたレッドブルは、スプリント採用のイモラでの週末に際し、リスクを負ってアップグレードを投入する決断を下した。打ち負かすべきフェラーリの壁はそれほどまでに高かった。
イモラに持ち込まれたRB18は軽量化が施され、冷却性能が強化されたリアブレーキが搭載された。またフロア前方のキールにはウィングレットが追加され、空力性能が引き上げられた。舞台裏で開発に取り組むメンバー達の努力によるものだった。
ホーナーは「サーキットとミルトンキーンズのファクトリーを含めたチーム全体を本当に誇らしく思う。我々に驚異的なパフォーマンスをもたらしてくれた。失意のオーストラリアから立ち直るために、まさに我々が必要としていたものを届けてくれたんだ」と続ける。
「シーズンは長い。この結果を糧に、2週間後のマイアミで更に上を目指していく」
4月24日(日)にイモラ・サーキットで行われた2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャ・グランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンが通算22勝目を上げ、2位にセルジオ・ペレスが入った事で、レッドブルが6年ぶりの1-2フィニッシュを果たした。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。