表彰台の上でシャンパンを飲むルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレール、2019年F1アブダビGPにて
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シャルル・ルクレールが語るフェルスタッペンとハミルトンの違い

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現代F1を牽引するマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトン。性格はもとよりドライビングスタイルも異なる二人の違いについて、ライバルであるスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが語った。

Sky F1 Vodcastに出演したルクレールは、レース中に競い合っている状況においてどちらのドライバーの方が信頼できるか?とポール・ディ・レスタから問われ、一呼吸置いてから笑みを浮かべて次のように答えた。

「レースを確実に完走したいと思うなら、ルイスだね!…でも、楽しい接戦を求めるならばマックスだと思う。だって彼とのバトルは何時だって接触すれすれでエキサイティングだから」

「でも、それがこのスポーツの醍醐味だと思うんだ。時には限界を超えることもあるし、限界ギリギリの時もあるけど、実際のところレースを楽しんでいる」

ルクレールはフェルスタッペンが純粋・盲目的なアグレッシブなドライバーだと説明する一方で、経験豊かなハミルトンはフェルスタッペンよりも頭脳的なアプローチを取ると指摘し、レースの展開を予測する能力が著しく高いと評価する。

「ルイスのドライビングは(フェルスタッペンとは)少し違う。彼は本当に賢くて、ルイスと戦う時は常にたくさんの事を学ばせてもらっている」

「彼は経験を活かして次に何が起こるかを正確に把握しているから、コース上でのバトルが得意なんだ。そんなに攻撃的ではなく、常に正確で、相手の次の出方を予測するのが本当に上手い」

今でこそ正確無比で俯瞰的なドライビングを見せるハミルトンだが、幼少の頃からのライバルであり続けたニコ・ロズベルグをチームメイトとしていた時は、しばしば感情的なドライビングが目立ち、それが同士討ちという形で現れる事も珍しくなかった。

だが、隣のマシンに座るのがバルテリ・ボッタスとなって以降は一皮も二皮も剥け、6度の世界王者に相応しいドライバーへと成長を遂げた。ハミルトンが持つ精到さについてメルセデスのテクニカル・ディレクターを務めるジェームス・アリソンは、ミハエル・シューマッハやアイルトン・セナといった過去の偉大なレジェンド達ですら及ばない域に達していると語っている。