デ・フリースとマグヌッセン、パルクフェルメ規定違反でPLスタートへ / F1オーストリアGP決勝
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パルクフェルメ規定違反に伴い、ニック・デ・フリース(アルファタウリ)とケビン・マグヌッセン(ハース)は共に、F1第10戦オーストリアGPをピットレーンからスタートする見通しだ。
アルファタウリは決勝を前に、初日予選で最下位に終わったデ・フリースの21号車に今季3基目となるES(バッテリー)及びCE(コントロール・エレクトロニクス)を搭載した。
これは競技規定で定められた年間上限基数を上回るもので、グリッド降格ペナルティの対象となるが、交換されたのはパワーユニットだけではなかった。
おそらくは最後尾からのオーバーテイクを狙った措置と思われるが、FIAテクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーによるとチームは、異なる仕様のリアウィングとビームウイングに交換すると共に、サスペンションのセットアップにも変更を加えた。
これらはチームからの書面による要請を受け、バウアーの承認を得て交換されたものだが、何れにせよパルクフェルメ違反である事に変わりはなく、追ってピットレーンスタートが命じられる見込みだ。
ハースは予選19番手のマグヌッセンの20号車VF-23に対し、決勝レースを前にセットアップ・パラメーターを変更した。こちらもデ・フリース同様、パルクフェルメ規定違反に該当する。
レッドブル・リンクは2018年以降、安定的にオーバーテイク数が多く、カレンダーの中で最も追い抜きが容易なコースの一つである。昨年は63回のオーバーテイクが記録された。その内の50回はDRSを使用したものだった。