2018 SUPER GT 第4戦 チャーン・インターナショナルサーキット 予選でポールポジションを獲得したMOTUL MUGEN NSX-GTの武藤英紀、手塚長孝監督、中嶋大祐
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中嶋大祐、レーシングドライバーからの引退を発表

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MOTUL MUGEN NSX-GTからスーパーGTに参戦する中嶋大祐(30歳)が、富士スピードウェイで行われたスーパーGT X DTM特別交流戦のレース2を以て、レーシングドライバーとしてのキャリアに終止符を打ち引退した。

元F1ドライバーの中嶋悟を父に持つ中嶋大祐は、鈴鹿サーキット・レーシングスクール・フォーミュラ(SRS)を卒業後、ホンダの支援を受けながら全日本F3選手権、英フォーミュラ3選手権などを経て、2011年にスーパーフォーミュラの前身であるフォーミュラ・ニッポンに参戦。その翌年には300クラスでスーパーGTデビューを果たした。

中嶋大祐は、24日に行われた雨降る中での予選でトップタイムを記録した。MOTUL NSXは交流戦金曜の練習走行でクラッシュを喫し車両を交換。5グリッド降格ペナルティのためにポールポジションこそ逃したが、「雨の中嶋」と呼ばれた父を彷彿とさせる印象的なパフォーマンスを示した。

予選後にJ SPORTSのインタビューに応えた中嶋大祐は「ちょうどいい機会なんで報告しますと、今日が僕にとっての最後のレースとなります」と語り、「僕はもうこれ以上レースで走りません。いつも以上に一生懸命走りたいと想いますので応援よろしくお願いします」と続けた。

午後に行われたレース2では、Modulo Epson NSX-GTを駆るナレイン・カーティケヤンが優勝し、中嶋大祐は6位フィニッシュ。惜しまれながらも、レーシングドライバーとしてのキャリアに別れを告げた。