ウィリアムズ、FW45向きのF1カナダで待望改良…競争力改善に期待。ただし1台のみ
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ウィリアムズはジル・ビルヌーブ・サーキットで行われるF1第8戦カナダGPに待望のアップグレードを持ち込む。ただし2台には搭載されず、アレックス・アルボンのみが週末を通して改良型FW45をドライブする。
車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは「モントリオールのコースはモナコやバルセロナよりFW45の長所が活かせるはずだし、それに加えて幾つかのアップグレード・コンポーネントを用意している。アレックスのクルマにのみ搭載する予定だ」とした上で「より高い競争力を発揮できると考えている」と付け加えた。
「新しいパッケージが期待通りに機能しているかどうかを理解するために、金曜フリー走行で時間を割くつもりだ」
「また、アップグレードを理解する作業と並行して、いつものようにタイヤに関する作業にも取り組み、過去12ヶ月間のコース路面の風化の程度について理解していく予定だ」
「過去2戦と比べてモントリオールはオーバーテイクが容易であるため、タイヤのデグラデーションが上手く管理できれば、レース戦略の選択肢が広がる可能性がある」
ウィリアムズFW45についてアルボンは、予選18位、決勝16位に終わったF1スペインGPを終えて、カタロニア・サーキットのような常設コースではライバルに太刀打ちできないとして早期のアップグレードを求めていた。
F1カレンダーにおける典型的なサーキットでレースが行われたのはスペインが今季初だった。砂漠の中にあるバーレーンは常設とは言え、いささか特殊で、その後は5戦連続で仮設コースが続いた。ウィリアムズが手にしている1ポイントは開幕バーレーンで得たものだ。
仮設コースのモントリオールでの週末に向けてアルボンは「トリッキーとは言え、カナダはミディアム・ダウンフォースのコースだから、ここ数戦と比べれば僕らのクルマに合っているはずだ」と語った。
「アップグレードがどのようなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。アップグレードを用意するためにファクトリーの誰もが懸命に仕事に取り組んでくれているから、良い結果を残せればと思ってる」
またローガン・サージェントは「高速シケインの出口のすぐ側にバリアがあるなど難しいサーキットだ。バルセロナの時よりも僕らのクルマに合っていて、良い週末を過ごせればと願ってる」と述べ、初走行となるジル・ビルヌーブ・サーキットでの好結果に期待を示した。
F1カナダGPは日本時間6月16日(金)26時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。