沈黙破るスズキ「ファンに感謝」MotoGP撤退に向けドルナと交渉中と認める
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衝撃のニュースから10日を経て、スズキが沈黙を破った。スズキ株式会社は5月12日(木)、2022年末でFIMロードレース世界選手権(MotoGP)から撤退すべく、商業権を持つドルナスポーツと協議中と発表した。
撤退の具体的な理由については明らかにしなかったが「現在の経済情勢と近年の自動車産業界が直面している大きな変化への対応を加速するために、スズキは、資金と人的資源を新技術の開発に集中的に投入していきます」と説明すると共に、ファンのサポートに感謝の意を表した。
「これまでスズキの二輪レース活動を支え、温かい声援を送っていただいたファンの皆様に感謝申し上げます」
年内いっぱいでの撤退がチーム側に伝えられたとの衝撃的なニュースが舞い込んだのは、5月2日(月)のヘレス公式テストの事だった。噂を含めて撤退の兆候はなく、まさに寝耳の知らせだった。
スズキは2015年にMotoGPに復帰。2020年にはジョアン・ミルと共にダブルタイトルを制覇し、今季は第6戦スペインGPを終えて125ポイントを手にアプリリアを抑えてチームランキング首位に立つものの、2026年までの参戦契約を解除して今シーズン限りで2輪最高峰の舞台から去る見通しだ。
スズキのファクトリーチーム、チーム・スズキ・エクスターは明日開幕の第7戦フランスGPに向けて既に現地ブガッティ・サーキット入りしており、フリー走行1に向けた準備に取り組んでいる。