カルロス・サインツ(フェラーリ)を抑えて2番手を走行するフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、2022年6月19日F1カナダGP決勝レースにて
Courtesy Of Alpine Racing

F1カナダGP結果変動、「危険」な走路変更のフェルナンド・アロンソに5秒ペナとペナルティポイント

  • Published: Updated:

F1カナダGPのスチュワードは29日の決勝レースを終えて、ポジションを守るために複数回に渡って走行ラインを変更し、FIA国際競技規則付則L第4章第2条bに違反したとして、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に5秒ペナルティを科す裁定を下した。

この結果、バルテリ・ボッタスが7位、周冠宇が8位に昇格。2012年以来、10年ぶりにフロントローを獲得したアロンソは最終9位に降格となった。

一件は70周のレース最終ラップで起きた。スチュワードによるとアロンソは後続のボッタスに対し、7位を守るために方向転換を繰り返した。ボッタスはアクセルを緩めざるを得ず勢いを失った。

ボッタスは無線で「前のクルマのウィービングをチェックしてくれ!あれは危険だ」と訴え、アロンソのディフェンスを批判した。

スチュワードはレース後に、両ドライバー並びにチーム代表からの聴取、そして映像証拠とチーム無線を確認した後、これを「明らかなレギュレーション違反」と判断した。

そして、2022年のF1オーストラリアGPでの判例と同じく5秒のタイムペナルティを科すと共に、ペナルティポイント1点を加算した。過去12ヶ月間での累積点は6点に達した。

L第4章第2条bには「順位を守るための2回以上の進路変更、走路端を越え故意に車両を寄せること、その他の異常な進路変更を伴うような、他のドライバーを妨害するような行為は厳重に禁止される」と定められている。

なおセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がレース終盤のセーフティーカー導入中に前走車から10車身以上離れたとされる件に関しては、お咎めなしの裁定が下された。

F1カナダGP特集