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11月10日から12日までの3日間の日程で開催されたF1第19戦ブラジルGPを終えて、F1公式はインテルラゴスを飛び交った無線の中から爆笑と感動を誘う一品をセレクト、2分38秒の動画にまとめた。レースは、4冠ルイス・ハミルトンの別カテゴリ級の追い上げ、旧フェラーリ戦友同士の白熱の攻防戦など緊張感に溢れた。
動画はすべて英語であるため、まずは編集部お気に入りの無線内容を日本語で紹介したいと思う。
ライコネン「質問に答えろよ!」
© FORMULA 1
土曜の公式予選Q2での出来事。アタックラップを終えたフェラーリのキミ・ライコネンがエンジニアに対し、もう1周走るのかそれともピットに戻って良いのかを聞いたところ、エンジニアは的を得ない曖昧な返答を返した。苛立ったライコネンは禁止用語を連発しブチ切れた。
ライコネン
おいおい、※※※。※※※! もう一周走るのかピットに入るのかどっちなんだよ?
無線:キミ、このセッションではやらないよ(意味不明)。
ライコネン
※※※。※※※(何言ってんだお前は!人の質問に答えろよ)!
無線:…この周でピットに入ってくれ、そんなにカリカリしないでダイジョブだよ。
キミはいつだって全面的に正しい。
見当違いな脳天気フェルスタッペン
セーフティーカー導入中の決勝レース5周目、1周目の事故の影響でコース上には破損したマシンパーツが散乱していた。回収作業の進捗を知りたかったレッドブルガレージは、無線でマックス・フェルスタッペンに状況を聞くも…。
無線:マックス、(路面)状況はどんな感じ?
フェルスタッペン
んー晴れてるよ…
無線:…お、おぅ。。(そういう事じゃねぇし)デブリはまだ残ってるのかい?
フェルスタッペン
(笑)もう残ってないよ!
教訓1:聞きたい事があるなら具体的に聞くべき。
アロンソ「ペレスなんて眼中にねぇよ」
タイヤ交換を終えた決勝40周目、フェリペ・マッサを猛追するフェルナンド・アロンソは、マッサとのギャップを毎周報告するようチームに依頼した。エンジニアはマッサとのタイム差を伝えると同時に、気を利かせて後ろから迫ってくるペレスとのギャップも合わせて伝えた。
アロンソ
マッサとのギャップを教えてくれ!
無線:最後のラップでのタイム差は2.8秒で、後ろのペレスとは6.7秒だよ。
アロンソ
ペレスのなんて聞いてねえよ!追いつかれたら俺らの車じゃどうせ何もできねえんだから!
教訓2:アロンソには聞かれたことだけ答えるべし。
グロージャン「からかってんのか!」
50周目、1周目の事故に対して科せられた10秒ペナルティを消化するため、ロマン・グロージャンにピットに入るよう伝えたチームスタッフにグロージャンが噛み付いた。
無線:ロマン、今すぐピットに入ってくれ。10秒ペナルティを消化しなきゃならないから。
グロージャン
…はぁ?何言ってんだ!?
無線:オコンとの接触の件だよ。
グロージャン
からかってんのか!冗談きついぞ?
オコンにとってはF1での初リタイヤ。シングルシーター28戦連続完走記録は夢に終わってしまった。グロージャンは、オコンには申し訳なく思うがマシンコントロールを失ったのはパンクのせいであり、あの一件はレーシングアクシデントだと主張。スチュワードは10秒ペナルティのみならず、2点のペナルティポイントを科している。
教訓3:グロージャンには近づくな。
マッサ、父と子の感動シーン
母国ラストランのフェリペ・マッサは、フェルナンド・アロンソとの激しい攻防を制し、マシンポテンシャルを考えれば事実上の優勝とも言うべき7位入賞を果たした。チェッカーフラッグを受けたマッサに対して、愛息子フェリピーニョがパパを祝福した。
マッサ
よっしゃー!やってやったぜ!
マッサJr.:パパの事が誇らしいよ。何時だって僕はパパの味方だからね。愛してるよ。(ポルトガル語で)パパ大好き。
マッサ
(ポルトガル語で)パパもお前のことが大好きだよ!愛してる!(英語で)愛する皆、本当にありがとう!心から感謝してる。みんな愛してるよ。
マッサが居なくなるのは本当に寂しい。だが、来年の開幕戦までは様子を見よう。