雨予報のブラジルGP…ピエール・ガスリー「ウェットは大好き!ドライバーの実力が試される」2018年《preview》
トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、2018年FIA F1世界選手権第20戦ブラジルGPに先立って抱負を語った。昨年のレースでガスリーは、17番グリッドからスタートし1周遅れの12位でチェッカーフラッグを受けた。
インテルラゴス・サーキットでの過去5年間でのウェットセッションの確率は20%。統計上は、週末に一度は必ず雨が降る。今週末の現地サンパウロは金・土・日共に雨の予報が出ており、ウェットコンディションとなる可能性が高い。
雨のインテルラゴスはコース上に川ができハイドロが発生しやすくなるため、他のサーキット以上にトリッキーとなる傾向にある。だがガスリーは「ウェットは大好き」と語り、むしろ雨が降ることを望んでいる。
雨のインテルラゴスに自信「ドライバーの実力が試される」
ピエール・ガスリー
サンパウロでレースをしたのは去年のグランプリが初めてだったんだ。楽しかったなあ。ブラジルにおいてF1がどれ程大切なものなのかを肌で感じる事ができたよ。過去にアイルトン・セナを始めとするチャンピオンを輩出してきた国だからね。その事を強く実感したんだ。
サーキットのレイアウトも凄く良かった。コーナーの種類は豊富だし、上手く使いこなさなきゃならない縁石も多くて、走っていて楽しかったよ。去年はペナルティのためにグリッド後方からスタートして、なんとか12位でフィニッシュするのがやっとで、残念ながらポイントには届かなかった。
この前のアメリカとメキシコの過去2戦では、シーズン最後の2戦でのチャンスを最大限に活かすために、戦略観点からペナルティを消化する事になった。だから、今週末は全力で戦える事が楽しみなんだ。
サンパウロでは頻繁に雨が降るけど、僕はウエットが大好きだよ。雨の中で走るのはドライバーのスキルが試されるから、自分の腕がパフォーマンスに与える影響の度合いが高くなるんだ。カート時代にもウエットコンディションで数をこなしてるしね。
インテルラゴスの忘れちゃいけないもうひとつポイントは、反時計回りのコースで、ストレート区間が一直線じゃないところだね。なんだか常に曲がって走ってるような感じで、15秒後には正反対の方向を向いてるくらいなんだ。そのおかげで去年は首への負担が大変だったよ。でも、その点については今年は準備万端だから全く問題ないはずだよ。
ブラジルGPの戦いの舞台となるのは、1周4,309m、カレンダーの中でも珍しい反時計回りのインテルラゴス・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、2番グリッドのセバスチャン・ベッテルが1周目にラップリーダーに躍り出てそのまま優勝。2位にバルテリ・ボッタス、3位にキミ・ライコネンという結果だった。
F1ブラジルGPは日本時間2018年11月9日(金)22時からのフリー走行1で幕を開ける。