F1ハンガリーGP決勝レースに臨むホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターcopyright Honda

ホンダF1、インテルラゴスを警戒「エンジン面でチャレンジング」F1ブラジルGP《preview》2018

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、インテルラゴス・サーキットで開催される2018年FIA F1世界選手権第20戦ブラジルGPに先立って抱負を語った。

1周4,309mのショートコース、インテルラゴスはエンジン全開率60%を誇り、パワーユニットの稼働率が比較的高いサーキットだ。加えて標高800mの高地にあるため、前戦メキシコシティ程ではないにしろ空気が薄く、その分を補うためにターボチャージャーは通常よりも多くの仕事をこなさなくてはならない。

海抜2300mのエルマノス・ロドリゲスでは、不測の事態を避けるべく旧仕様のスペック2に戻してレースを行ったが、ホンダは今週末のブラジルと最終アブダビで最新型のスペック3改を再び投入する見通しであり、熟成不足のRA618Hの最終形エンジンが高度の高いトラックで実戦投入されるのは今回が初めての機会となる。

インテルラゴスのセクター2はトロロッソ・ホンダSTR13が得意とする低速が続くレイアウトであり、セクター1・3はパワーエフェクトの大きいストレート区間が多くを占めるセクション。タイヤを上手く機能させトラクションを確保しつつ、スペック3がそのポテンシャルを全て発揮できれば、ポイント獲得をかけて戦うことは決して難しい目標ではない。

インテルラゴスを警戒「エンジン面でチャレンジング」

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

シーズンも残り後2戦。我々はカレンダー唯一の南アメリカ大陸でのグランプリに向けて、ブラジルに向かっています。インテルラゴス・サーキットは反時計回りのトラックで、ドライバーとエンジニアにとっては数多くの興味深い特徴を備えているコースです。

今シーズンとしては2番目に短いサーキットではありますが、パワーユニット的にはチャレンジングなコースです。まず第一に、前戦メキシコ程ではありませんが、ここは海抜800mという高地にあり、ターボチャージャーへの負荷が大きく、冷却面が課題となる事が挙げられます。

第二には、天候の急変の可能性がある事です。ドライコンディションだと思っていたら突然酷いウェットになるなど、インテルラゴスではしばしば天候が大きく変わる事があります。そのため、どのようなコンディションに対しても対応できるように念入りに準備を行う必要があります。

ブラジルGPでは思い出深い雨のレースがたくさんありますが、個人的には1991年のレースを忘れる事ができません。アイルトン・セナが母国で最初に優勝したあの年です。彼は最後の数周でトラブルを抱え、6速しかギアを使えなかったにもかかわらず、見事な勝利を挙げてくれました。あれは決して忘れる事ができませんね。


ブラジルGPの戦いの舞台となるのは、カレンダーの中でも珍しい反時計回りのインテルラゴス・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、2番グリッドのセバスチャン・ベッテルが1周目にラップリーダーに躍り出てそのまま優勝。2位にバルテリ・ボッタス、3位にキミ・ライコネンという結果だった。

F1ブラジルGPは日本時間2018年11月9日(金)22時からのフリー走行1で幕を開ける。

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