バルテリ・ボッタスと周冠宇、2024年限りでザウバーF1離脱
バルテリ・ボッタスと周冠宇が、2024年シーズン限りでザウバーF1チームを去ることが2024年11月6日、明らかにされた。ザウバーはこの発表の40分後、FIA-F2選手権をリードするガブリエル・ボルトレートとの契約を発表した。
ボッタスは2025年に向けて、古巣メルセデスに戻り、F1リザーブドライバーの役割を務める可能性を認めているが、周冠宇を含め、二人の今後のキャリアは未定だ。
「このような状況は誰にとっても簡単ではないが、ここ数週間で行われた建設的で良好な話し合いを経て、このプロジェクトを共に進めていくための条件が整っていないことが明らかになった」とボッタスは語った。
「このチームで過ごした数年間は成長と挑戦に満ちた素晴らしい旅だった。チームからの信頼とサポートに感謝している。このチームへの愛着は消えることはないし、お互いの今後に期待している」
ザウバーのCOO兼CTOを務めるマッティア・ビノットは「チームが歴史的に重要な時期を迎える中、過去3年間に渡るバルテリの献身と取り組みは、我々に計り知れない価値をもたらしてくれた」とコメントした。
「来季のドライバーラインナップを検討するにあたり、バルテリは疑いなく重要な候補の一人だった。彼の闘志は度々、クルマが本来持つ以上のパフォーマンスを引き出してきた。だが、我々は決断を下さなければならなかった」
「オープンな話し合いの末、これが最善の決断との合意に至った。バルテリに対しては、今後も変わらずヒンウィルのファクトリーのドアを開けておくつもりだ」
周冠宇は「シーズン終了後にチームを離れるが、残りのレースを全力で戦うことに集中している。F1でのチャンスをくれたこのチームには感謝の気持ちでいっぱいだ。F1はルーキーにとって、決して楽なスポーツではないけど、おかげで、この3年間で大きく成長することができた」と語り、母国中国GPでの成果や他の多くの思い出を振り返りつつ、次のステップでも成長を続けたいとの意欲を示した。
周冠宇についてビノットは「周がチームに貢献してくれたことに感謝している。デビュー戦でのポイント獲得や、2022年のコンストラクターズ選手権でチームを6位に導いたことは、彼のコミットメントを示すものだった」と述べ、残り3戦で共に最高のパフォーマンスを目指す意向を示した。
ザウバーは今年、極めて困難なシーズンを過ごしており、サンパウロまでの21戦を経て、唯一ポイントを獲得できていない。