DNFのアロンソ、「カルマ」唱えるヒュルケンベルグに回避行動を強いて警告処分

接近するフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、2023年7月29日F1ベルギーGPスプリントCourtesy Of Haas

ピットアウト時の動きによって、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が「衝突を避けるために回避行動を取らなければならなかった」として、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)に警告処分が下された。

7月29日(土)のF1ベルギーGPスプリントで2人は接触しかけた。2度のF1ワールドチャンピオンはピットを出た後にレーシングライン方向に移動。その1周前にピットストップを消化していたヒュルケンベルグの進路を塞ぐような格好となった。

レース後、スチュワードは両ドライバーと各チームの代表者から話を聞き、映像とオンボードカメラを検証。アロンソがFIA国際競技規則付則L項4章第2条e)に違反したと判断した。

このインシデントの後、ヒュルケンベルグと15位を争っていたアロンソは3周目のプーオンでスピンを喫してコース外に飛び出し、グラベルの餌食となってリタイヤを余儀なくされた。

このスピンについてアロンソは、15番手からポイントを獲得するためには積極的に行く必要があり「リスクを冒す価値はあった」とした上で自らのミスだと認め、グラベルに突っ込んでいく様子をミラー越しに見ていたヒュルケンベルグは因果応報だと冗談を飛ばした。

英「RaceFans」によるとヒュルケンベルグは「彼はターン2でかなりアグレッシブに僕を追いやった。カルマが跳ね返ってきたのさ」と語った。

後方に従えたくないドライバーの筆頭であるアロンソが早々に消えたとは言え、ヒュルケンベルグのレースは決して楽なものにはならなかった。

17位に終わったヒュルケンベルグは「追い抜くだけのペースはなく、クルマはドライブしにくいし、ターン15のグラベルに飛び出してフロアにダメージを負った事もあり難しい週末が続いている。かなり、かなり悪い状態だ」と振り返った。


2023年F1ベルギーGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続く結果となった。

決勝は日本時間7月30日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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