勝利目前でリタイヤとなったバルテリ・ボッタスを抱き寄せるルイス・ハミルトン、2018年F1アゼルバイジャンGP
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今季初優勝ハミルトン、同僚を気遣う「勝利に値するのはバルテリの方」

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4月29日(日)のF1第4戦アゼルバイジャンGPで今季初優勝を飾ったメルセデスのルイス・ハミルトンは逆転勝利を喜ぶ一方で、タイヤバーストという不運によって無残にも目の前の勝利を奪われたチームメイトのバルテリ・ボッタスを気遣った。

レース周回残り3周、ラップリーダーのボッタスの右リアタイヤが突如バースト。コース上のデブリを踏みつけた事で無情にもリタイヤを強いられた。ハミルトンの優勝はチームメイトの不幸があったからこそ、その事を最も理解しているハミルトンは「勝利に値するのはバルテリの方だよ」と述べ、うなだれた同僚をハグした。

勝利に値するのはバルテリの方

ルイス・ハミルトン決勝: 1位, グリッド: 2位

すごく複雑な気持ちだよ。彼は勝利に値するのはバルテリの方さ。彼はミスなく最高の仕事をしていからね。とんでもなくクレイジーでエキサイティングなレースだったけど、諦めたりはしなかった。本当に苦しかったけど、ずっと攻め続けた。

優勝できて心から嬉しいし感謝してる。レースでは良い事も悪い事も甘んじて受け入れなきゃならないけど、勝利に不満なんてないさ。このリザルトを受け入れつつ、今日の出来事から学びたい。

バルテリに関しては本当に本当に運がなかった。チームとしてもワンツーの方が良いのは言うまでもないし。タイヤのバーストがなければ、残り周回で僕が彼を捉える事は出来なかったはずだよ。

フェラーリに対しては今週末は完敗だった。彼らのマシンの方が良いように思う。レースでもついて行くがやっとって感じだったし。やるべき仕事があるのは間違いないね。僕らは混戦の中にいるし、これからは更に接近した戦いになると思うけど、仕事に集中して作業を続けていかなきゃね。


2018年F1アゼルバイジャンGP決勝レースは、メルセデスのルイス・ハミルトンが今季初勝利を手にし、チャンピオンシップでフェラーリのセバスチャン・ベッテルを交わしてトップに躍り出た。

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