ダニール・クビアト「レッドブル・リンクはF1マシンの真骨頂が味わえるコース」F1オーストリアGP《preview》
トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが、2019年FIA F1世界選手権第9戦オーストリアGPに先立って抱負を語った。
クビアトは2014年のデビュー以降、レッドブル・リンクで入賞した事は一度もなく、リタイヤ2回、トップ10圏外の完走が2回とあまり良い思い出がない。最高位はレッドブル在籍時の2015年の12位。その一方で、カーリンから出走した2013年のF3ヨーロピアン選手権では、レース1からレース3まで連続で2位表彰台を獲得している。
クビアトは8戦を終えて10ポイントを獲得し、現在ドライバーズランキングで14位。3ポイント差でレーシングポイントのセルジオ・ペレスを追っている。
F1マシンの真骨頂が味わえるコース
ダニール・クビアト
次のレッドブル・リンクは今季初のダブルヘッダーだね。チームにとってはポール・リカールから直行しなきゃならないから嵐のような慌ただしさだけど、ドライバーにとってもそれは同じで結構キツイ。2周連続で集中力を保つためには、上手いことエネルギー配分を考えなきゃならないからね。
でも自分が本当に愛している事が出来るんだから、実際には最高だよ。確かに大変ではあるけど、シーズン序盤のように長距離を移動しなくて済むから幾らか気も休まるしね。
レッドブル・リンクでのレースと言えば、僕はF3の時に3回ほど2位表彰台に上がった事があるんだけど、F1での記録はあまり芳しくない。でもコースレイアウト的には大好きだよ。
ストレートと幾つかの高速コーナーが巧みに組み合わされていて、F1マシンが最高の状態で可動するのを実感できるからね。低速コーナーもあるしヘビーブレーキングもあるし、いつもエンジョイしてる。それに1周が短いから、決勝レースは大概エキサイティングになるしね。
レッドブル・ファミリーのホームレースだから、たくさんのサポートが得られるし、コースは本当に美しい山の中にあるから、涼しくて楽しいイベントになるだろうね。1周の間に勾配が大きく変化するから、ドライブするのも楽しい。下り坂では減速に時間がかかるから、制動距離を的確に判断することが重要なんだ。オーバーテイクのチャンスにもなるし、下り坂の高速コーナーも楽しい。上り下りが激しいサーキットは楽しいよね。
オーストリアGPの舞台となるのは、1周4,326m、平均速度230km/hの高速サーキット、レッドブル・リンク。昨年のグランプリではメルセデスが信頼性に問題を抱えてダブルリタイヤ。レッドブルのマックス・フェルスタッペン優勝し、2位にキミ・ライコネン、3位にセバスチャン・ベッテルが続く結果となった。
F1オーストリアGPは、日本時間2019年6月28日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。