ガスリー、屈辱に終わった母国を発ち「次こそは何としても入賞を…」
29日金曜から始まる第9戦F1オーストリアGPに向けて、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが抱負を語った。
戦いの舞台となるのはレッドブルのお膝元レッドブル・リンク。かつてA1リンクと呼ばれていた4,326mのコースはエンジン全開率は66%を誇り、スパやモンツァに匹敵するほどのパワーサーキットとして知られる。美しい山岳部に位置するレッドブル・リンクだが、ガスリーはその景観を認める一方で「僕はシティー・ボーイなんだよね」と語り、あまり自然には興味がないと述べている。
ガスリーはモナコで今季2回目の入賞を果たしたもののその後は流れが悪く、第7戦カナダではパワーユニットの交換によってグリッド降格、最後尾から挽回を目指すも11位。母国レースとなった第8戦フランスでは、同郷のエステバン・オコンをクラッシュし、僅か1周目にレースを終えた。
親チームの母国GPという事もあり、ここは一つポイント獲得の好レースを披露しレッドブル首脳陣にアピールしたいところ。ガスリーは「次こそは何としても入賞を…」と意気込む。
何としても良い結果が欲しい
ピエール・ガスリー
僕らトロロッソはイタリアのチームだけど、それと同時にレッドブル・ファミリーの一員でもあるから、今週末は僕にとって2戦連続でのホームレースって事になるね。レッドブル・リンクでは、ジュニアカテゴリー時代に何度か表彰台を獲得していて良い思い出があるんだ。
このトラックには何本か、かなり高速のストレートセクションがあるよね。GP2時代にレッドブルのジュニアドライバーとしてここでレースをした時のことを思い出すよ。レッドブルの母国ということでサポートがすごかったんだ。F1ドライバーとして今回同じような経験ができることを楽しみにしてる。この前のフランスGPでは地元のファンから素晴らしい声援を受けたけど、今週末も素晴らしい雰囲気にあふれスペシャルになるんじゃないかな。
今回こそは何としても良い結果が欲しいところだから、今週末は競争力があることを願ってる。このサーキットはすごく短くて一周1分10秒を下回るから、レースでは何周も走らなきゃならない。このトラックのミドルセクターには高速コーナーが何本かあるよね。ストレートがいっぱいある方がオーバーテイクのチャンスが広がるけど、僕は基本的にコーナーがいっぱいあるサーキットの方が好きなんだ。
今シーズンここまで毎戦ラップレコードが更新されている事と、今季僕らが走らせているダウンフォースレベルを考えれば、今週末はドライバーの観点から言うとすごく印象的な週末になるはずだよ。
昨年のグランプリでは、メルセデスのバルテリ・ボッタスがキャリア初のポール・トゥ・ウインを達成。2位にフェラーリのセバスチャン・ベッテル、3位にレッドブルのダニエル・リカルドという結果だった。オープニングラップのターン1では多重クラッシュが発生。計4台がリタイヤに追い込まれる波乱の幕開けとなった。