モンテカルロ市街地コースのパドックを歩くアストンマーチンのローレンス・ストロール会長、2024年5月24日F1モナコGP
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンF1、フェラーリの技術トップの引き抜きを画策か

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アストンマーチンがスクーデリア・フェラーリのF1テクニカル・ディレクターを務めるエンリコ・カルディーレの引き抜きに向けて水面下で接触したと英AUTOSPORTが2024年5月31日(金)、報じた。

49歳のイタリア人エンジニアは2005年にマラネッロに入社し、空力面を監督する役割でGTプロジェクトに従事。2016年にエアロ開発責任者としてF1を担うゲスティオーネ・スポルティーバ部門に加わった。

車両プロジェクトマネージャーを経て、2020年8月に新設のパフォーマンス開発部門の責任者に就任すると、2021年1月1日以降はシャシー部門の責任者を務めている。

エンリコ・カルディーレcopyright Ferrari S.p.A.

エンリコ・カルディーレ

カルディーレ率いる技術部門が生み出した2024年型F1マシン「SF-24」は優勝争いに足る競争力を発揮しており、オーストラリアGPではカルロス・サインツが、モナコGPではシャルル・ルクレールがトップチェッカーを受けた。

初のチャンピオンシップ制覇という野心に燃えるアストンマーチンのチームオーナー、ローレンス・ストロールは絶え間ない組織改善を続けており、その一環として、2025年第1四半期を以てレッドブルを去る天才デザイナー、エイドリアン・ニューウェイに接触したとされる。

ニューウェイはフェラーリへの移籍を検討していると見られており、この場合、カルディーレは自らの活躍の場が狭まる可能性に直面する事になる。