アストンマーチンF1、ニコ・ヒュルケンベルグの2021年リザーブ兼開発ドライバー起用を正式発表

笑顔を見せるニコ・ヒュルケンベルグCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーティン・コグニザントF1チームは2021年4月8日(木)、2021年シーズンの公式リザーブ兼開発ドライバーとしてニコ・ヒュルケンベルグと契約を結んだ事を正式発表した。

ヒュルケンベルグは3月末のバーレーンGPの週末に、自身が解説を務める「ServusTV」の中でメルセデス及びアストンマーチンとのリザーブ契約がまとまった事を既に明らかにしていたが、この程正式アナウンスの運びとなった。

ウィリアムズ、ザウバー、ルノー、そしてフォース・インディアやレーシング・ポイントでの活躍を含め、キャリア通算176戦を誇る33歳のドイツ人ベテランドライバーは、レギュラードライバーを務めるセバスチャン・ベッテルまたはランス・ストロールに不測の事態が発生した場合、代わってAMR21のステアリングを握る事になる。

ヒュルケンベルグは一昨年を以てルノーとの解約が解除されF1シートを喪失したものの、セルジオ・ペレスとランス・ストロールが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した事で、2012年から16年まで共にシーズンを戦った英国シルバーストン本拠のレーシングポイントで代役を務め、計3回のグランプリでステアリングを握った。

母国レースとなったニュルブルクリンクでのアイフェルGPでは、予選開始わずか4時間前に代役の打診を受けながらも、決勝で8位入賞を飾る殊勲の走りを披露し、パドックと世界のモータースポーツファンの喝采を浴びた。

晴れてシーズンを通しての契約を締結した事で、ヒュルケンベルグは心のゆとりを以て週末に臨む事ができると笑顔だ。

「昨年は準備がままならない状態でクルマに乗り込まなきゃならなかったから、こうして余裕を持って契約できて良かった。キャリアの大部分を共に過ごしたこのチームと再び一緒に仕事ができることを本当に嬉しく思う」とヒュルケンベルグ。

「もちろん、セバスチャンとランスが問題なくシーズンを戦ってくれる事を願っているけど、チームは僕に期待してくれているし、僕としてもその挑戦に取り組む準備はできている」

「それと、シーズンを通してマシン開発に携わっていく事も楽しみにしている」

CEO兼チーム代表のオトマー・サフナウアーは「正式にニコをチームに迎え入れることができ本当に嬉しく思っている」との談話を発表した。

「こうした社会情勢ゆえに、有能かつ経験豊富なリザーブドライバーの必要性は高まっている。ニコは昨年、マシンに乗り込むや否や直ぐに素晴らしいパフォーマンスを発揮してみせた。ゆとりを以て準備に取り組める状況ができた事で、ニコはこれまで以上に素晴らしい仕事をしてくれるだろう」

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