アントネッリ、亡きザナルディへ捧げた勝利と想い「本当に辛かった」家族ぐるみで親交

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アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、2026年F1第4戦マイアミGPで3戦連続のポール・トゥ・ウインを飾った後、その勝利を先日亡くなった故アレックス・ザナルディに捧げた。

アントネッリは、ザナルディと同じイタリア・ボローニャの出身というだけでなく、家族ぐるみでも親交のある間柄だった。

計41回のF1グランプリ参戦を誇り、CARTで2度のシリーズチャンピオンに輝いたザナルディは、レース中の事故により両脚を失うも、不屈の精神で競技人生を続行し、パラリンピックで金メダル4個、銀メダル2個を獲得。マイアミGPのイベント初日に59歳で死去した

アレックス・ザナルディ、2018 UCIパラサイクリングロード世界選手権にてCourtesy Of BMW

アレックス・ザナルディ、2018 UCIパラサイクリングロード世界選手権にて

「本当に辛かった」ザナルディに捧げた勝利

マイアミで勝利を飾ったアントネッリは、レース後にザナルディへの思いを語った。単に母国の英雄を追悼したわけではない。非常に個人的な献辞だった。

「このレース、この勝利はアレックスのためのものだ。家族ぐるみの親しい友人でもあったから、亡くなったと聞いて本当に辛かった」

アントネッリは、ザナルディの人生そのものが大きな励みだったと続けた。

「彼のためにも、今日は本当に勝ちたかった。人生を通して数々の苦難を乗り越えてきた彼は、一人の人間として本当に素晴らしいインスピレーションを与えてくれる存在だった」

「あの事故の後の復活劇は本当に信じられないものだった。前を向いて、新たな人生を築き、そして再び成功を収めた」

「僕にとって彼は、人として本当にお手本になる存在だった。決して諦めない人だった。だから、訃報を聞いて本当に悲しかった。今日の勝利は彼のためのものだった」

苦難を乗り越えて掴んだ3連勝

アントネッリの勝利は、トップを快走して逃げ切るような容易なものではなかった。ポールポジションからスタートしながらも、開始直後に再び首位を失い、ターン1ではコースを外れる場面もあった。

それでも、レースをコントロール下に置き続けた。ランド・ノリス(マクラーレン)に先行してピットへ入り、アンダーカットを成功させて前へ出ると、再びレースの主導権を握った。

アントネッリは自身のレースを「本当に特別なものだった」と振り返った。

「楽じゃなかった。いろいろなことがあったからね。スタートはまたも良くなかったし、ミスもあった。それでも、レース展開には恵まれた」

「幸いにもアンダーカットがうまくいって、その後は追われる立場になった。でも楽じゃなかった。ランドには速さがあったし、激しくプレッシャーをかけてきた。ミスは許されなかった」

路面コンディションにも細心の注意を払わなければならなかった。雨により路面に載ったラバーの一部が洗い流されてしまったことで、グリップが不安定だったという。

「かなり滑りやすかったし、楽じゃなかったけど、最終的に勝ち切ることができて本当に嬉しい」

チームと家族への感謝も忘れなかった。

「もちろん、素晴らしい仕事をしてくれたチームに心からの感謝を伝えたい。そして、週末を通してここにいてくれた家族にも感謝してる」

チームスタッフに囲まれ拳を突き上げて勝利を喜ぶアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、2026年5月3日(日) F1マイアミGP決勝(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

チームスタッフに囲まれ拳を突き上げて勝利を喜ぶアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、2026年5月3日(日) F1マイアミGP決勝(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)


2026年F1第4戦マイアミGPでは、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がランド・ノリス(マクラーレン)を抑えて3戦連続のポール・トゥ・ウインを飾った。

ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは、5月22日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

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