アンドレッティ、ミック・シューマッハのF1復帰を確信「ああいった才能の持ち主が消える事はない」

エルマノス・ロドリゲス・サーキットでトラックウォークを行うミック・シューマッハ、2022年F1メキシコGPCourtesy Of Haas

1978年のF1ワールドチャンピオン、マリオ・アンドレッティはミック・シューマッハの才能を高く評価しており、将来的なF1へのカムバックを確信しているようだ。

2021年にハースからF1デビューを果たした7度の伝説的王者、ミハエルの実子ミックは昨年末を以てチームから放出された。シートを奪ったのは4年もF1フルグリッドから遠ざかっていた同郷の先輩、ニコ・ヒュルケンベルグだった。

Courtesy Of Haas

ハースのレーシングスーツに身を通すニコ・ヒュルケンベルグ、2022年11月21日F1アブダビテスト

それでも23歳のドイツ人ドライバーは夢を追うことを諦めず、2023年シーズンに向けてメルセデスのF1リザーブドライバー契約を掴み取った。

ジュニア時代からシューマッハに着目してきたF1チーム代表の一人、アルファタウリのフランツ・トストはこの程、2023年の角田裕毅のチームメイトとしてシューマッハの起用を希望していた事を明らかにした上で、将来的なF1復帰のチャンスがあるとエールを送ったが、僅か2年で切り捨てられたシューマッハを推す声は他にもある。

「アンドレッティ・キャデラック」として新規F1参戦を目指すマイケル・アンドレッティの父、マリオは独「RTL/ntv」とのインタビューの中で「誰かがまた彼を起用するのは間違いないと思っている」と語った。

「ああいった才能の持ち主が消える事はない。ミックは昨シーズン、本当に成長したと思う。間違いなくね。それは彼のパフォーマンスにも表れていた」

シューマッハの学習能力の高さを認めるのと同時にアンドレッティは、F1界で極めて特別な意味を持つ彼の名前にも言及した。

「シューマッハという名前はあらゆる意味で財産だ。彼は間違いなく、誇りを持ってその名前を背負っていると思う」

Courtesy Of Penske Entertainment

マリオ・アンドレッティ、2020年8月21日インディ500カーブデーにて

度重なるクラッシュが象徴するように一貫性こそ足りていなかったが、それでもシューマッハはしばしば、経験豊富なケビン・マグヌッセンを凌ぐ競争力を見せた。

トップチームのメルセデスで経験を積むことでシューマッハが再びF1のグリッドに立ち、ジーン・ハースの鼻の穴を明かすような走りを見せる日は来るのだろうか。

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