アルピーヌF1、14歳の中村紀庵を評価…初代アフィリエイト・プログラムに採用
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アルピーヌF1の若手育成機関アルピーヌ・アカデミーは、優秀なレーサーを発掘・育成するための新たな「アルピーヌ・アフィリエイト・プログラム」を設立し、14歳の日本人ドライバー、中村紀庵を含む5名を採用した。
アルピーヌ・アカデミーは将来が有望視される若手の支援並びに育成を目的とした機関だが、この度、主としてカートやシングルシーター初期段階のキャリアにあるジュニアドライバーの発掘を目的に新たなフィーダープログラムを立ち上げた。
記念すべき第一弾として選ばれたのは、昨年のCIK-FIAカート世界選手権OKジュニアクラスを制覇し、日本人ドライバーとして初めてFIAカート世界選手権チャンピオンに輝いた中村紀庵(Kean Nakamura Berta)を含む5名だ。
スロバキアと日本のハーフとして生を受けた14歳は今年、4年以内のF1到達を目指してカート・リパブリック(Kart Republic)からOKシニアクラスにステップアップした。
アフィリエイトプログラムには他に、元アカデミー・ドライバーにして史上最年少FIA-F4王者のハドリアン・デイビッド、Wシリーズに参戦する女性ドライバーのアビ・プーリング、そして中村紀庵と同じく10代のニコラ・ツォロフとマテウス・フェレイラの5名が選ばれた。
ニコラ・ツォロフはフェルナンド・アロンソが最近立ち上げたばかりのドライバーマネジメント会社「A14マネジメント」所属のブルガリア人ドライバーで、マテウス・フェレイラは中村紀庵と同じくカート・リパブリックからOKクラスに参戦するカートレーサーだ。
アフィリエイト・ドライバー達はキャリア全般に関するアドバイスやトレーニング、メンタリング、PRトレーニングなど、アルピーヌから専門的なサポートを受けるだけでなく、F1チームの本拠、英国エンストンのアカデミー本部にある最先端の設備を利用する事ができる。
将来的なアカデミー生の発掘を目指すこのプログラムは、アルピーヌのアカデミー・ディレクターを務めるミア・シャリズマンとダビデ・ブリビオによって主導される。
シャリズマンは本プログラムについて「今年はアビ、ハドリアン、ニコラ、キーン、マテウスという5名の若手ドライバーを迎え入れる事となった。我々はアフィリエイトプログラムがアカデミーのためのフィーダーとして機能する事を想定している。アルピーヌがモータスポーツ界で長期的な成功を収められるよう、才能溢れる若手ドライバーをワールドワイドに採用していくつもりだ」と語った。