内紛…アルピーヌF1、2023年ピアストリ起用を発表も本人は否定。やはりマクラーレンか

アルピーヌF1チームのリザーブドライバーを務めるオスカー・ピアストリ、2022年Courtesy Of Alpine Racing

マクラーレンに続きアルピーヌも内輪もめだ。BWTアルピーヌF1チームは欧州現地8月2日(火)、フェルナンド・アロンソの後任としてオスカー・ピアストリの起用を発表したが、本人は即座にこれを否定した。

2度のF1ワールドチャンピオンのアストンマーチン電撃移籍に伴い、英国エンストンのチームは2023年のエステバン・オコンのチームメイトとして、リザーブを務める21歳のオーストラリア人ドライバーとの契約を発表した。

ピアストリについてチーム代表のオトマー・サフナウアーは声明の中で「聡明かつ稀有な才能の持ち主」であり、過去4年間の支援を通じて「F1へのステップアップに足る能力を持つドライバーに成長」したとして、オコンとのラインナップは「優勝及び選手権への挑戦という長期的な目標を成し遂げるために必要となる継続性をチームに与えてくれるはずだ」と付け加えた。

だがピアストリはSNSを通じ、アルピーヌのプレスリリースは自身の同意なく発行されたもので、来年アルピーヌでドライブする事はないと主張した。

「僕の理解では、アルピーヌF1が今日の午後遅くに発行した僕が来年彼らのためにドライブするというプレスリリースは僕の同意なしに行われたものだ」

「これは誤りであり、僕はアルピーヌと2023年の契約を結んでいない。来年、アルピーヌでドライブする事はない」

これはチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)とアレックス・パロウの一件によく似た構図で、そのいずれにもマクラーレンが関わっているという点で興味深いものだ。

インディカーに参戦するCGRは7月12日、スペイン人初のシリーズチャンピオンに輝いたパロウとの契約延長オプションを行使したと発表するも、パロウはSNSを通して否定。CGRがパロウを提訴するに至った。

ピアストリ騒動の裏側と行き着く先

詳細はまだ明らかになっていないが、ピアストリはダニエル・リカルドの後任としてマクラーレンと既にある種の合意に至ったと伝えられている。

アルピーヌのプレスリリースは不自然なものだった。この手のプレスの場合、例外なくドライバーのコメントが記されるものだが、ピアストリのコメントは掲載されていなかった。

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