”明らかな進化”を遂げたAT04「潜在能力は高い」と角田裕毅、テスト初日の出来に満足するアルファタウリ
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アルファタウリの2023年型F1マシン「AT04」での初の本格走行を終えた角田裕毅は、前季型「AT03」と比較して「明らかに進化」しており「十分なポテンシャル」があると主張。残り2日間のテストを通して「クルマがどう進化していくのか楽しみ」だと付け加えた。
2月23日(木)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた今季初の公式テストで角田裕毅は午前のセッションを担当。46周を走り込み1分34秒671の15番手タイムを記録した。
クルマを降りた角田裕毅は「今日はチームとしてスムーズな1日を過ごす事ができました」と振り返った。
「設定していた目標も達成できましたし、クルマのフィーリングにも満足しています。昨年のAT03と比較して、明らかな進化を感じることができました」
「マシンバランスを改善していく必要がありますが、やるべき作業は特定できています。十分なポテンシャルがあると思います。残りのテストでクルマがどう進化していくのか楽しみです」
初日の出来についてテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは「満足している」と述べ、この日の走行プログラムを次のように説明した。
「初日は順調でクルマに問題はなく、午前のセッションで1度、赤旗が振られたが、それでもプログラムの大半を消化できた」
「まずはユーキが走行を担当した。午前中の早い時間帯はエアロエイクをサイドポッドに取り付け走行を行い、空力テストに取り組んだ。ここで得られたデータは相関を確認するための重要なデータとなる」
「その後ユーキは幾つかのテスト項目と基本的なセットアップに取り組み、午後に向けてニックにバトンタッチした。ニックはC2やC3コンパウンドを使いながら様々なテスト項目をこなし、タイヤに関して有益なデータを収集した」
「まだ始まったばかりで、いつものようにチーム毎に搭載燃料量や走行プログラムがバラバラだが、全体としては今日の内容には満足している」
「今後、何を重視すべきかが明確になった。次の2日間を通してこの成果を積み上げていくつもりだ」
午後に計85周の大量ラップを走り込み、チームメイトと同じC3コンパウンドで0.112秒速い13番手を刻んだデ・フリースは「作業の遂行と信頼性という点でポジティブな1日を過ごすことができた」と振り返った。
「路面温度が高く、風が強いという厳しいコンディションだったけど、これは誰にとっても同じことだ。最終的に僕らはプログラムを消化した」
「まだ初期段階ではあるけど、クルマについて学び、可能な限り多くのデータを集めるべく作業に取り組み続けていくつもりだ」
テスト2日目の24日(金)も午前と午後の2回に分けてセッションが行われる。テストの模様はDAZNとフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。