アロー・マクラーレンSPのフェルナンド・アロンソ、2020年第104回インディ500プラクティス1にて
copyright Indycar

事故のフェルナンド・アロンソ、1週間以内にトレーニング再開の意向…開幕前F1テストへの参加も可能?

  • Published: Updated:

サイクリング中の事故によって上顎を骨折したアルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソは、シーズン開幕に向けたトレーニングを1週間以内に再開する事を目指しているようだ。

39歳のスペイン人ドライバーは2018年以来、3年ぶりのF1復帰に向け、スイス・ルガーノの自宅近くでサイクリングによるトレーニングに励んでいたところ、乗用車と衝突する事故に遭い上顎を骨折。病院に搬送され矯正手術を受けた。

シーズンへの影響が懸念されるところだが、アルピーヌF1チームはバーレーンで行われる3月28日のF1世界選手権開幕までにアロンソが万全の状態にまで回復すると考えており、更には3月12日~14日に開催予定のプレシーズンテストへの参加をも期待しているものと見られる。

アロンソ本人も早期のトレーニング再開を目指している。

スペインのラジオスポーツ番組「El Partidazo de COPE」が報じたところによると、アロンソは5・6日後には軽いトレーニングを再開する復帰する意向だという。

これについて国際口腔顎顔面外科学会の前会長でアルカラ・マドリッド大学のフリオ・アセロ・サンツ教授は、4週間程度で完治する見込みがあるとの考えを示した上で、患部を保護した状態であれば5・6日後に適度な運動をする事は可能だと指摘した。

F1マシンをドライブするにはヘルメットの着用が前提となるが、フリオ・アセロ博士によるとそれは問題にはならないという。

手術が無事成功に終わり、48時間に渡る経過観察中のアロンソは事故翌日にソーシャルメディアを通して「心配してくれてありがとう。僕は大丈夫だ。2021年シーズンが始まるのを楽しみにしている」とファンに自身の無事を知らせると共に復帰に向けた意欲を示した。