
アロンソ「これ以上のボスは不要」さらなる大物加入説、ニューウェイ新代表への期待と懸念
直近4年で4人目のチーム代表交代――アストンマーチンにおける劇的な体制変更は留まることを知らない。”大物”のさらなる加入も噂されるが、フェルナンド・アロンソにとって、それは「不要」なことだという。
チームは先日、2026年シーズンよりエイドリアン・ニューウェイがチーム代表に就任することを発表した。これに伴い、これまで重責を担ってきたアンディ・カウエルは、新たに最高戦略責任者(CSO)の役割に就くことになる。
一方で、かつてレッドブルでニューウェイと20年近くにわたりタッグを組んだ元チーム代表、クリスチャン・ホーナーが別の役割でアストンに加わるとの見方もある。
ニューウェイのレッドブル離脱の背景には両者の関係悪化があったとされるが、この夏には二人が英ロックバンド「オアシス」の再結成コンサートを共に訪れる姿が目撃されたと伝えられ、さらにニューウェイは自身の代表就任発表前夜にホーナーをアストンのファクトリーへ案内したとも報じられている。
第23戦カタールGPの開幕に先立ちアロンソは、イギリスの衛星テレビ局『Sky Sports』に対し、ホーナー加入の噂について問われると、アストンの経営陣にこれ以上の追加人員は必要ないと主張した。
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マックス・フェルスタッペンの優勝を経てトロフィーを手に笑顔を見せるレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表とエイドリアン・ニューウェイ、2023年5月28日F1モナコGP
ホーナーのアストン加入「必要ない」
「僕にはよく分からないし、今の段階で僕が答えるべき質問じゃないと思う」
そう前置きした上で、アロンソは現在の首脳陣に寄せる信頼を語った。
「エイドリアン(ニューウェイ)がその役割に就き、アンディ(コーウェル)も別の責任を担うことになった。アンディは有能だし、ローレンス(ストロール)という偉大なリーダーもいる。彼には決断力があるし、常に最大限のコミットメントを示してくれる」
「そういったことを考えると、経営陣にこれ以上の人材が必要だとは思わない。もちろん、決めるのは僕じゃないけどね」
ニューウェイ効果と、アロンソの懸念
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
エイドリアン・ニューウェイと話すフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2025年5月22日F1モナコGP(モンテカルロ市街地コース)
ニューウェイがアストンに合流したのは今年3月のことだ。アロンソは、この伝説的デザイナーの存在が、アストンを「F1で働きたいと願う人々にとって魅力的な場所」に変えたと考えている。
「エイドリアンがいるだけで、才能が自然と集まってくる。それは間違いない。誰もが彼と働き、彼から学びたいと思っているからね」
「彼がチーム代表になることで、このチームに入りたいと夢見る人はさらに増えるはずだ。僕らにとっては良いニュースだよ」
ただその一方でアロンソは、冷静な視点も忘れていない。彼が懸念するのは、チーム代表という肩書きに伴う「雑務」によって、ニューウェイが本来取り組むべき業務時間が削がれてしまうことだ。
「正直、彼には速いクルマを作るためのあらゆるスキルがある。ただ、今のチーム代表の役割は昔とは少し違っていて、メディア対応やスポンサー関連など、様々なことに対処しなきゃならない」とアロンソは語る。
「エイドリアンがそういった業務に追われず、重要なことに集中できる環境にあることを願うよ。ただ、彼はチームの動かし方も、皆を同じ方向に導く方法も知っている偉大なリーダーだ。だから、今回の発表を僕は歓迎している」