フェルナンド・アロンソ「後1戦。やっと終わる」僚友オコンとの2度の接触事故を受け

ガレージの中で腕を組み立つフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、2022年11月11日F1サンパウロGPCourtesy Of Alpine Racing

F1サンパウロGPスプリントでの接触事故を経てフェルナンド・アロンソは「後1レースでやっと終わる」と述べ、エステバン・オコンとのタッグ解消は念願だったとでも言いたげな様子を見せた。

インテルラゴスでのアルピーヌA522は印象的な競争力を示していた。予選ではオコンが6番手、アロンソが7番手をマーク。スプリント前のFP2ではオコンが全体ベストを刻み、コンストラクター4位争いを繰り広げるマクラーレンとの差を一気に広げるかに思われた。

Courtesy Of Alfa Romeo Racing

エステバン・オコン(アルピーヌ)を狙うバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、2022年11月12日F1サンパウロGPスプリント

だが、12日(土)のスプリントで2人は2度に渡って接触。フロントウイングを損傷したアロンソはピットインを余儀なくされ15位フィニッシュ。オコンはパフォーマンス低下が著しく17位でチェッカーを受けた後、火災に見舞われた

今季限りでアルピーヌを去り、2023年にアストンマーチンへと移籍する事が決まっている2度のF1ワールドチャンピオンはスプリントを終え、今シーズンに起きたオコンとの数々のインシデントを振り返った。

「ジェッダ(サウジアラビアGP)とブダペスト(ハンガリーGP)ではウォールにかなり接近し、今日、ここではターン4の一件があった」とアロンソ。

「そういうことなんだ。チーム内では時々、かなり激しい競争が起きる事がある」

オコンと話し合ったかと問われたアロンソは「いや、全然」と答え、「その必要はない。あと1レースで遂に終わる」と付け加えた。

2回目のインシデント、つまりメインストレートでのオコンと接触によって5秒ペナルティを受けたアロンソは、日曜の本レースを18番手という最後方からスタートする事になるものの、ポイント獲得は十分に可能だと考えている。

「ポジティブな面に目を向けると、今日のペースは本当に良かった。実際、トップ集団に迫るものがあった」とアロンソ。

「このペースがあればポイントを獲得できると思う」

「少なくとも僕のクルマはかなりの速さがあったから、今日、ポイントを獲得できなかったのが残念だ」

「彼の方は週末を通じて少し遅かったと思うけど、僕の方はチャンスを失ってしまった。ただ全てが失われたわけじゃないし、レースは長いから挽回できるはずだ」

契約はまだ残っているものの、アロンソの目は既にブリティッシュ・グリーンに彩られたアストンマーチンのマシンに向けられている。

アロンソは「最後のレースを迎える事になる。今は兎に角、アブダビに行ってグリーンのマシンをテストしたい。それが今の僕の一番の目標だ」と付け加えた。

同士討ちによって大きくポジションを落とした事を受けチーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは「大いに失望した」としてアロンソとオコンを叱責している。


2022年F1サンパウロGPスプリントではジョージ・ラッセル(メルセデス)が逆転優勝。2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。

決勝レースは日本時間11月13日(日)27時にフォーメーションラップがスタート。1周4309mのインテルラゴス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。

F1サンパウロGP特集

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