F1、フェラーリ先鞭の「エキゾーストウイング」を禁止。2027年規則改訂で開発競争に歯止め

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F1を統括する国際自動車連盟(FIA)は、2027年の規則改訂を通じて、フェラーリが考案した「エキゾーストウイング」を全面的に禁止することを決定した。この改訂は6月23日(火)にマカオで開かれた世界モータースポーツ評議会(WMSC)で承認された。

フェラーリは、ドライブシャフトやディファレンシャルの独自レイアウトを通じて、エキゾーストパイプの出口直後、ディフューザーの上面付近に小型のウイングを装着できる構造を作り上げた。

これは、排気ガスをリアウイングのメインプレーン下面へと導きダウンフォースを増加させるとともに、ディフューザー上面の流速を高め、床下からの気流の抜けを加速させる効果を狙ったものとみられる。

ライバル陣営も別の条項を巧みに利用し、同様の効果を狙ったソリューションを導入していた。メルセデスやマクラーレン、レッドブルは、テールパイプ用のブラケットを実質的なウイングレットとして活用している。

エキゾーストウイングを含むこうしたアイデアについてFIAは、現行規則に適合していると認めつつも、放置すれば意図しない方向への開発競争を招くと判断し、各チームとの協議を経て来季以降の禁止に踏み切ったようだ。

ダウンフォースを稼ぐこの仕組みは、決して万能ではない。空気抵抗の要因となるうえ、排気の背圧が高まる(排気の”抜け”が悪くなる)ことにもつながり、結果としてエンジン出力の低下を招くためだ。

そのため、ラップタイムにおけるエンジンパワーの影響が大きく、低ダウンフォースが要求されるモンツァのようなサーキットでは、メリットよりもデメリットが上回る可能性がある。

なおフェラーリは、この規則改訂が承認された直後に行われた2026年F1第8戦オーストリアGPのフリー走行で、早くもこのデバイスを取り外した仕様をテストしている。

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