佐藤琢磨、苦悩続く「速さが見つからない」 パロウ好調維持もデイリー228mph突破 / 2026年インディ500《2日目》結果

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2026年第110回インディ500のプラクティス2日目は、初日とは異なるコンディション下で行われた。13日(水)のインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、気温が摂氏10度台後半、上空には雲が広がる好条件となり、トウを使った最高速は一気に228mph台へ到達した。

最速はコナー・デイリー(ドレイヤー&レインボールド)だった。228.080mphを記録し、本大会の最速ラップを塗り替えた。初日に最速を刻んだアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)も速さを維持し、2番手につけた。

一方で、3度目の制覇を目指す佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は30番手。チームメイトでルーキーのミック・シューマッハは31番手で佐藤に続いた。

デイリーが228mph突破

コナー・デイリー(ドレイヤー&レインボールド)、2026年5月13日(水)-第110回インディ500プラクティス2Courtesy Of Penske Entertainment

コナー・デイリー(ドレイヤー&レインボールド)、2026年5月13日(水)-第110回インディ500プラクティス2

デイリーの最速ラップは、6時間のセッション開始からわずか1時間ほどで記録された。激しいトラフィックの中で前走車のトウを得たラップであったとはいえ、228.080mphという数字は2日目のコンディションの良さを端的に示すものだった。

「すごくいい感触だ。でも、あのラップでさえ全開じゃなかった。クルマの感触はかなりいい。すごく順調だ。正直、走っていてすごく刺激的でもあった」とデイリーは語る。

デイリーは初日にも3番手につけていた。インディ500だけのスポット参戦でありながら、2日連続で上位に名を連ねたことで、少なくともトウを使ったパック走行で存在感を示した形だ。

2番手のパロウは、初日に28周しか走れなかった遅れを取り戻すかのように、この日は最多118周を消化した。最高速でもデイリーにわずか0.054mph差まで迫り、2度目の制覇に向けて安定感を見せた。

ノー・トウ最速はオワード

この日のチャートの上位は、理想的なコンディションとトウによって引き上げられた。予選に向けた指標となるノー・トウで最速を刻んだのは、221.409mphを記録したパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレン)だった。

2番手は、2016年にインディ500を制したアレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター)で、221.392mphだった。いずれも、カイル・カークウッド(アンドレッティ)が初日にマークしたノー・トウ最速222.062mphより、わずかに遅かった。

なお、総合最速のデイリーは、ノー・トウでは28番手だった。

一方で、佐藤のチームメイトであるグレアム・レイホールはノー・トウで6番手をマーク。初日総合6番手、2日目も総合4番手と、2日間を通じて安定した速さを見せている。

佐藤が苦しみ、レイホールが好調を維持するという構図は、過去2大会とは対照的な流れだ。

佐藤琢磨、2日目も苦しい展開に

インディアナポリス・モーター・スピードウェイを走行する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、2026年5月13日(水)-第110回インディ500プラクティス2Courtesy Of Penske Entertainment

インディアナポリス・モーター・スピードウェイを走行する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、2026年5月13日(水)-第110回インディ500プラクティス2

佐藤は223.374mphを記録し、総合30番手にとどまった。ノー・トウでも26番手で、本人のコメントからも満足感は伝わってこない。

「フラストレーションの溜まる一日でした。昨日いくつか問題があったので、少し遅れを取り戻さなければならない状況でした」

「ひとつずつ確認し、すべてが機能していることを確かめるだけで数時間を費やしました。かなりの時間がかかってしまいました」

「最終的には、ようやくセッティングがある程度のウインドウに入ったと考え、ロングランに取り組もうとしたのですが、スピードを見つけられていないようです」

3度目の制覇を目指す佐藤にとっては、予選へ向けた単独走行の手応えと、決勝を想定したロングランの安定性をどこまで整えられるかが問われる。

「データを確認して、明日どうなるか見ていきます」

シューマッハは学習継続

インディ500初挑戦のシューマッハは、222.256mphで全体31番手だった。ノー・トウでは23番手。佐藤より上位ではあるが、全体順位では下位に沈んだ。

シューマッハはこの日、パック走行に重点的に取り組んだ。トウの有無による状態変化、乱気流内でのクルマの挙動を理解することはルーキーにとって、現時点でラップタイム以上に重要な作業となる。

「今日も学び続けた1日だった。レースランを数多くこなしたけど、それは僕らにとって重要だった」

次の段階として、シューマッハは予選仕様での走行を見据えている。インディ500では、決勝用のレーストリムと予選用のトリムでクルマの性格が大きく変わる。

「明日はもう少し学べることを期待しているし、どこかの時点で予選トリムを試して、その準備を進めたい」

2日目のセッションでは、重大なインシデントもなく全33台が合計2,542周を走破した。各チームにとって、データ収集の面では実りの多い一日だった。

プラクティス3は、日本時間14日(木)25時から31時まで行われる。

ハイライト動画

2026年インディ500プラクティス2結果

Pos. Driver
Team
Time
Speed
Gap Laps
1 コナー・デイリー
Dreyer & Reinbold Racing
00:39.4598
228.08 mi/h, 367.059 km/h
86
2 アレックス・パロウ
Chip Ganassi
00:39.4691
228.026 mi/h, 366.972 km/h
0.0093 s
0.054 mi/h, 0.087 km/h
118
3 デイビッド・マルーカス
Team Penske
00:39.6234
227.139 mi/h, 365.545 km/h
0.1543 s
0.941 mi/h, 1.514 km/h
56
4 グレアム・レイホール
Rahal Letterman Lanigan Racing
00:39.6765
226.835 mi/h, 365.056 km/h
0.0531 s
1.245 mi/h, 2.003 km/h
58
5 ロマン・グロージャン
Dale Coyne Racing
00:39.7191
226.591 mi/h, 364.663 km/h
0.0426 s
1.489 mi/h, 2.396 km/h
77
6 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
00:39.7224
226.572 mi/h, 364.632 km/h
0.0033 s
1.508 mi/h, 2.427 km/h
74
7 スコット・マクラフリン
Team Penske
00:39.7926
226.173 mi/h, 363.99 km/h
0.0702 s
1.907 mi/h, 3.069 km/h
82
8 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
00:39.8294
225.964 mi/h, 363.654 km/h
0.0368 s
2.116 mi/h, 3.405 km/h
90
9 サンティノ・フェルッチ
A.J. Foyt Enterprises
00:39.8946
225.594 mi/h, 363.058 km/h
0.0652 s
2.486 mi/h, 4.001 km/h
102
10 カイル・カークウッド
Andretti Global
00:39.9038
225.542 mi/h, 362.975 km/h
0.0092 s
2.538 mi/h, 4.084 km/h
89
11 マーカス・アームストロング
Meyer Shank Racing w/ Curb-Agajanian
00:39.9519
225.271 mi/h, 362.539 km/h
0.0481 s
2.809 mi/h, 4.520 km/h
72
12 フェリックス・ローゼンクヴィスト
Meyer Shank Racing w/ Curb-Agajanian
00:39.9709
225.164 mi/h, 362.366 km/h
0.0190 s
2.916 mi/h, 4.693 km/h
91
13 ウィル・パワー
Andretti Global
00:39.9764
225.133 mi/h, 362.316 km/h
0.0055 s
2.947 mi/h, 4.743 km/h
68
14 ジャック・ハーヴィー
Dreyer & Reinbold Racing
00:39.9823
225.1 mi/h, 362.263 km/h
0.0059 s
2.980 mi/h, 4.796 km/h
78
15 リーナス・ヴィーケイ
Juncos Hollinger Racing
00:39.9839
225.091 mi/h, 362.249 km/h
0.0016 s
2.989 mi/h, 4.810 km/h
88
16 ルイス・フォスター
Rahal Letterman Lanigan Racing
00:40.0425
224.761 mi/h, 361.718 km/h
0.0586 s
3.319 mi/h, 5.341 km/h
74
17 デニス・ハウガー
Dale Coyne Racing
00:40.0972
224.455 mi/h, 361.225 km/h
0.0547 s
3.625 mi/h, 5.834 km/h
85
18 カイオ・コレット
A.J. Foyt Enterprises
00:40.1087
224.39 mi/h, 361.121 km/h
0.0115 s
3.690 mi/h, 5.938 km/h
85
19 マーカス・エリクソン
Andretti Global
00:40.1295
224.274 mi/h, 360.934 km/h
0.0208 s
3.806 mi/h, 6.125 km/h
83
20 スティング・レイ・ロブ
Juncos Hollinger Racing
00:40.1299
224.272 mi/h, 360.931 km/h
0.0004 s
3.808 mi/h, 6.128 km/h
44
21 アレキサンダー・ロッシ
Ed Carpenter Racing
00:40.1305
224.268 mi/h, 360.924 km/h
0.0006 s
3.812 mi/h, 6.135 km/h
59
22 ノーラン・シーゲル
Arrow McLaren
00:40.1366
224.234 mi/h, 360.87 km/h
0.0061 s
3.846 mi/h, 6.189 km/h
83
23 エリオ・カストロネベス
Meyer Shank Racing w/ Curb-Agajanian
00:40.1494
224.163 mi/h, 360.755 km/h
0.0128 s
3.917 mi/h, 6.304 km/h
69
24 クリスチャン・ルンガー
Arrow McLaren
00:40.1668
224.066 mi/h, 360.599 km/h
0.0174 s
4.014 mi/h, 6.460 km/h
55
25 ライアン・ハンター=レイ
Arrow McLaren
00:40.1673
224.063 mi/h, 360.594 km/h
0.0005 s
4.017 mi/h, 6.465 km/h
75
26 キフィン・シンプソン
Chip Ganassi
00:40.2115
223.817 mi/h, 360.199 km/h
0.0442 s
4.263 mi/h, 6.860 km/h
90
27 パトリシオ・オワード
Arrow McLaren
00:40.2327
223.699 mi/h, 360.009 km/h
0.0212 s
4.381 mi/h, 7.050 km/h
61
28 ジェイコブ・エイベル
Abel Motorsports
00:40.2516
223.594 mi/h, 359.84 km/h
0.0189 s
4.486 mi/h, 7.219 km/h
73
29 クリスチャン・ラスムッセン
Ed Carpenter Racing
00:40.2658
223.515 mi/h, 359.713 km/h
0.0142 s
4.565 mi/h, 7.346 km/h
96
30 佐藤琢磨
Rahal Letterman Lanigan Racing
00:40.2912
223.374 mi/h, 359.486 km/h
0.0254 s
4.706 mi/h, 7.573 km/h
75
31 ミック・シューマッハ
Rahal Letterman Lanigan Racing
00:40.4939
222.256 mi/h, 357.686 km/h
0.2027 s
5.824 mi/h, 9.373 km/h
85
32 エド・カーペンター
Ed Carpenter Racing
00:40.4992
222.227 mi/h, 357.64 km/h
0.0053 s
5.853 mi/h, 9.419 km/h
48
33 キャサリン・レッグ
HMD Motorsports w/ A. J. Foyt Racing
00:40.7267
220.985 mi/h, 355.641 km/h
0.2275 s
7.095 mi/h, 11.418 km/h
73