ヤス・マリーナ・サーキットを周回する角田裕毅(アルファタウリ)、2023年11月28日アブダビF1ポストシーズン・テスト
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F1アブダビテスト順位結果と使用タイヤ:3度の赤旗経てオコンが最速、岩佐歩夢は96周を走破

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2023年F1ポストシーズンテストが11月28日(火)にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われ、エステバン・オコン(アルピーヌ)が1分24秒799を記録してタイムシートのトップに立った。F1初走行の岩佐歩夢はアルファタウリAT04で15番手をマークした。

合計25人のドライバーが参加。チームは各々、2台のクルマを走らせた。1台はリザーブを含むレギュラードライバー、もう1台はグランプリ参戦経験が2戦以下の若手ドライバーに割り当てた。

レギュラードライバーは通常、来年投入される新しいタイヤについて学び、来季型マシン開発を手助けする役割を負うが、ピレリは2024年も今季と同じコンパウンドを継続する。

医療ヘリの到着が遅れた事からセッションは約30分遅れで開始された。ただ、ターン13・14区間に漏水が発生したため、すぐに30分ほどの赤旗中断を強いられた。

また正午にはジョージ・ラッセル(メルセデス)がターン6でクラッシュを喫して2回目の赤旗が振られた。メルセデスによると技術的な問題による可能性がある。W14は右フロントを中心に大きなダメージを負い、ラッセルは早々にテストを切り上げた。

気温は24℃から24℃と依然として高く、路面温度は25℃から44℃まで変化した。

アルファタウリは午前と午後でドライバーを変更した。ダニエル・リカルドは55周を走り込み、23番手タイムを記録してバトンタッチ。角田裕毅は59周を重ねて13番手でクルマを降りた。

若手枠としてアルファタウリから参加した岩佐歩夢は1日を通して96周を走破。1分25秒753の15番手でテストを終えた。ラスト1時間でコース上に止まり、3度目の赤旗が振られる場面もあった。

ガレージ内で走行に向けた準備をする岩佐歩夢(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月28日(火) アブダビF1ポストシーズンテスト、ヤス・マリーナ・サーキットCourtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージ内で走行に向けた準備をする岩佐歩夢(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年11月28日(火) アブダビF1ポストシーズンテスト、ヤス・マリーナ・サーキット

現役F2チャンピオンのテオ・プルシェール(アルファロメオ)はメカニカルトラブルに見舞われ、午前中に僅か12周しか走り込めなかったが、午後は精力的に周回を重ねて11番手タイムを記録した。

マクラーレンの来季リザーブドライバーでインディカーのホープ、パトリシオ・オワードは、フレデリック・ヴェスティ(メルセデス)を抑えて若手ドライバー枠の中で最も速い2番手タイムを刻んだ。

順位 ドライバー チーム タイム タイヤ
1 エステバン・オコン アルピーヌ 1:24.393 110 C5
2 パトリシオ・オワード マクラーレン 1:24.662 0.269 103 C5
3 フレデリック・ヴェスティ メルセデス 1:24.679 0.286 106 C5
4 セルジオ・ペレス レッドブル 1:24.715 0.322 117 C5
5 カルロス・サインツ フェラーリ 1:24.799 0.406 69 C5
6 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン 1:24.827 0.434 37 C5
7 ジャック・ドゥーハン アルピーヌ 1:25.038 0.645 108 C5
8 ロバート・シュワルツマン フェラーリ 1:25.050 0.657 123 C5
9 ローガン・サージェント ウィリアムズ 1:25.263 0.870 56 C5
10 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:25.371 0.978 66 C5
11 テオ・プルシェール アルファロメオ 1:25.424 1.031 96 C5
12 フェリペ・ドルゴヴィッチ アストンマーチン 1:25.554 1.161 123 C5
13 角田裕毅 アルファタウリ 1:25.570 1.177 59 C5
14 ジェイク・デニス レッドブル 1:25.666 1.273 124 C5
15 岩佐歩夢 アルファタウリ 1:25.753 1.360 96 C5
16 オリバー・ベアマン ハース 1:25.779 1.386 110 C5
17 ザック・オサリバン ウィリアムズ 1:25.842 1.449 50 C5
18 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1:25.930 1.537 123 C5
19 ピエトロ・フィッティパルディ ハース 1:25.940 1.547 130 C5
20 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:26.283 1.890 58 C3
21 ランス・ストロール アストンマーチン 1:26.681 2.288 50 C4
22 フランコ・コラピント ウィリアムズ 1:26.832 2.439 65 C5
23 ダニエル・リカルド アルファタウリ 1:26.965 2.572 55 C3
24 周冠宇 アルファロメオ 1:27.387 2.994 106 C4
25 アレックス・アルボン ウィリアムズ 1:27.824 3.431 51 C2

走行の時間帯、コンパウンド、搭載燃料、セットアップ、プログラムなど、変数が多すぎるためタイムシートの並びに大きな意味はない。

レギュラードライバー用の車両には合計10セット(C1とC2が1つ、C3とC4が3つ、C5が1つ) 、若手ドライバー用の車両には合計8セット(C3が2つ、C4が4つ、C5が2つ)のタイヤが供給された。

25台のマシンは合計2184周を走り込んだ。その内の43%に当たる942周はC4コンパウンドによるものだった。

ピレリは来週末にメルセデスの協力を経て、雨天用タイヤの開発に焦点を当てたテストをフランスのマニクール・サーキットで行う予定だ。