
11戦ぶりにQ3から姿を消したレーシングブルズ。ローソンとリンブラッドを阻んだ異変の正体
9月25日(金)にバクー市街地コースで行われた2026年F1第15戦アゼルバイジャンGP予選で、レーシング・ブルズは5月の第4戦マイアミGP以来、初めてQ3進出を逃した。初日には中団争いに加わる速さを見せたものの、2日目に入ると両者ともフィールド後方に後退した。
リアム・ローソンは予選までの改善に手応えを得ながらも、最終アタックでオーバーヒートに苦しみ、トウも得られず12番手に終わった。チームメイトのアーヴィッド・リンブラッドは15番手に沈んだ。
ローソン、トウを得られずQ3進出逃す
ローソンは、FP3から予選にかけてのチームの取り組みを評価し、「かなりフラストレーションのたまる一日だったけど、セッションの間にもう一段階前進できたという意味では、素晴らしい仕事をしたと思う」と語った。
「予選の最後のラップは、最後の数コーナーまで本当に良かった。オーバーヒートに苦しんだし、トウも使えなかった。ここではトウの効果がものすごく大きいから、トウがあればQ3に進める可能性は十分あったと思う」
とは言え、トウの有無にかかわらず、今週末のVCARB 03は「とにかく遅かった」とも語った。
最高技術責任者を務めるティム・ゴスによると、チームは初日を終えてブレーキングの一貫性や低速区間でのグリップを改善。さらにFP3から予選に向けては、セットアップとパワーユニット(PU)を調整したものの、必要とされる水準にまでは持ち込めず、「普段の競争力を幾らか欠いているのは間違いない」と認めた。
「このサーキットでは、ハードなブレーキングが必要な区間やタイトな90度コーナーへの進入で、ドライバーが信頼できるクルマが必要だ」とゴスは語る。
「前進できたことには満足しているが、パッケージが本来の性能を発揮できる状態に戻すには、さらに理解を深める必要がある」
リンブラッド、ブレーキングに苦戦
リンブラッドは、クラッシュに伴うプラクティスでの走行不足が響くなか、マシンを修復し、改善を続けたチームに感謝しつつ、競争力を欠いた最大の要因はブレーキングだと説明した。
「僕らにとってあまり良い一日じゃなかったし、今週末は出だしからずっと苦戦している」とリンブラッドは振り返った。
「一番の制約はブレーキングだった。幾つかのコーナーで苦しんでいる。こういう課題を抱えていると、前進するのは楽じゃない。特に、ブレーキングが重要で、ミスが許される余地がほとんどない、こういう市街地コースではね」
決勝に向けても不安要素が残っている。
「今週末は燃料を多く積んだ状態でのロングランを一度もできていない。だから、明日のレースに向けては、まだ分からないことがある。持てる力をすべて出して、巡ってきたチャンスを最大限生かしたい」とリンブラッドは語った。
一方のローソンは、決勝でタイヤのデグラデーションが問題になる可能性は低いとの見方を示しつつ、オーバーテイクという観点からエネルギーマネジメントが鍵を握ると指摘した。
リンブラッドは15番手、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)に5グリッド降格が科されたことでローソンは土曜の決勝を11番手からスタートする。ゴスは「決勝では攻めて、ポイント獲得を目指していく」と意気込みを示した。
2026年F1アゼルバイジャンGP予選では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間9月26日(土)20時にフォーメーションラップが開始され、1周6003mのバクー市街地コースを51周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。