
角田裕毅、レッドブルTPCで充実走行「まるで離れていなかったかのよう」バルセロナで久々のF1実走
角田裕毅が6月16日(火)、カタロニア・サーキットでレッドブルの旧型マシンテスト(TPC)に取り組んだ。2026年第7戦バルセロナ・カタロニアGPの舞台となったこのコースで、久々にF1マシンのステアリングを握った。
角田によれば、走行はレース週末同様、非常に暑いコンディションの中で行われた。全長4657mのコースを、少なくとも122周走り込んだという。
角田裕毅、酷暑のTPCで2レース距離
セッション後、角田はガレージ内でレッドブルのチームメンバーと談笑する写真や、ピットレーンを走行する写真と併せて、SNSに次のメッセージを投稿した。
「バルセロナの暑さの中でレース2回分の距離を走り切った後でも、まだ笑顔です🔥」
「またマシンのステアリングを握ることができて本当に嬉しいです。まるで一度も離れていなかったかのような感覚です」
TPCでレッドブル・ホンダ再結成
今回のTPCに使われたマシンは公表されていない。だが、フロントウイングやノーズの形状などからは、2025年型「RB21」と推察される。マックス・フェルスタッペンがランド・ノリス(マクラーレン)と僅差のタイトル争いを演じた昨季のマシンであり、角田自身も昨季ドライブした一台だ。
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レッドブル・レーシングの2025年型「RB21」と思われるF1マシンをドライブする角田裕毅(レッドブル・レーシング テスト兼リザーブドライバー)、2026年6月16日(火)に行われたカタロニア・サーキットでのTPCにて
このテストには、もう一つの意味がある。TPCでは現行マシンの使用が禁じられているため、マシンの種類が何であれ、直近のグランドエフェクトカーである以上は、ホンダ製パワーユニット(PU)が搭載されることになる。
つまり、TPCという場ではあるものの、今回のバルセロナテストは「レッドブル・ホンダRBPT」の再結成を意味する。もっとも、マシンのカラーリングは今季仕様となっており、エンジンカバーやノーズに「Honda」や「HRC」のロゴはない。一方で、今季カラーリングに存在する「Ford」のロゴも見当たらない。
レッドブルとホンダは、2025年シーズン限りでパートナーシップを終了した。両者は今季、それぞれ別の道を歩むライバル関係にある。
フェルスタッペンらが駆る現行のRB22は、レッドブル・フォードのPUを搭載する。一方で、ホンダはアストンマーティンAMR26にPUを供給している。
リザーブ角田裕毅が続ける準備
角田は2026年シーズンに向け、アイザック・ハジャーにレギュラーシートを譲った。今季は、レッドブルおよびレーシング・ブルズのテスト兼リザーブドライバーを務めている。
リザーブとして角田は、フェルスタッペンを含む4名のレギュラードライバーがレース週末に出走できなくなった場合の代役に備え、準備を続けている。
バルセロナでの今回のTPCは、F1マシンのドライビング感覚およびドライブに求められるフィットネスを維持することを目的として実施された。
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ボート上で笑顔を見せる角田裕毅とアイザック・ハジャー(ともにレッドブル)、2026年6月4日(木) F1モナコGPメディアデー(モンテカルロ市街地コース)
もっとも、リザーブの仕事は代走の備えにとどまらない。その大半は、ファクトリーでのシミュレーター作業にある。
最新のシミュレーターは、実際のサーキットやマシンの挙動、セットアップの変更を高い精度で再現する。次戦や次のセッションに向けた準備や、将来に向けた技術評価にも活用されている。
レース週末にリザーブドライバーは、セッション前のブリーフィングに参加し、シミュレーターで得た知見をエンジニアやレースドライバーに共有する。新たなレギュレーションが導入され、未知数の多い今季は、この役割がとりわけ重みを持つ。
また、チームのアンバサダーとして、メディア対応やスポンサーイベント、ファン向けの活動にも加わっている。
久々の実走を終えた角田は、その手応えを「離れていなかったかのよう」という言葉に込めた。リザーブとして次の機会に備える日々が、再び続く。