フェルスタッペン、半レース無駄に減速「なぜ誰も言わなかった?」最強タッグに齟齬

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2026年F1第2戦中国GPでリタイヤに終わったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の苛立ちの裏に、チームとのコミュニケーションの齟齬という別の要因があったことが分かった。4度の王者はレースの半分近くにわたって、本来不要な区間でアクセルを緩め続けていたという。

国際映像のプロデューサーは、フェルスタッペンの度重なる苛立ちの無線をあえて放送に乗せない判断をしていたようで、中継ではコクピット内の状況が十分に伝わっていなかった。

“無駄なリフト”――35周目に噴き出した不満

事態が表面化したのはレース中盤の35周目だ。フェルスタッペンと長年コンビを組む担当レースエンジニア、ジャンピエロ・ランビアーゼとの間で次のやり取りがあった。

フェルスタッペン:「そもそもターン6でリフトは必要なの?」
ランビアーゼ:「いや、必要ない」
フェルスタッペン:「レースの半分もリフトし続けてたんだぞ!なんで誰も言わなかった?」

新たなパワーユニットが導入された今季は、チームがドライバーにリフト&コーストを求める場面が増えている。コーナー手前で早めにアクセルを離し、エネルギーを回生してバッテリーを充電する必要があるためだ。

上海では特にターン1とターン14の手前で大幅なリフトが求められており、フェルスタッペンもレース序盤からチームの指示を受けていた。だがその解釈にズレが生じ、本来は全開で進入すべきターン6でも不要な減速を繰り返していた。

激しくポジションを争うオリバー・ベアマン(ハース)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年3月15日(日) F1中国GP決勝レース(上海インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

激しくポジションを争うオリバー・ベアマン(ハース)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年3月15日(日) F1中国GP決勝レース(上海インターナショナル・サーキット)

ランビアーゼの指摘が引き金に、無線でぶつかった本音

不要なリフトをしているのではとフェルスタッペンが気づき始めたのは、ターン6のブレーキングと立ち上がりでライバルに遅れを取っている、とランビアーゼが指摘したことがきっかけだった。

この指摘に対してフェルスタッペンが、遅れの原因は自身の責任ではないと言わんばかりに「そう言うなら、僕のオンボード映像を見てみなよ」と返すと、ランビアーゼは珍しく感情をにじませた。

「俺はお前の味方だ、マックス。助けようとして情報を与えているだけで、それ以上でもそれ以下でもない」

ターン6でのリフトをやめた翌周、フェルスタッペンのラップタイムは一気に0.589秒縮まった。だがその後、残り12周の44周目にERS(エネルギー回生システム)の冷却系トラブルに見舞われ、リタイヤを余儀なくされた。

スタートでの出遅れ、不運なタイミングでのセーフティーカーの導入、意思疎通のズレによる不要な減速、そして技術的トラブルによるリタイヤ。上海のレースでフェルスタッペンがどれほど大きなフラストレーションを抱えたかは、想像に難くない。

コースアウトしてグラベルを巻き上げるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年3月13日(金) F1中国GP スプリント予選(上海インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

コースアウトしてグラベルを巻き上げるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年3月13日(金) F1中国GP スプリント予選(上海インターナショナル・サーキット)

スプリント予選後のパルクフェルメを歩くマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年3月13日(金) F1中国GP(上海インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

スプリント予選後のパルクフェルメを歩くマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2026年3月13日(金) F1中国GP(上海インターナショナル・サーキット)

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