ウォルフ、”メルセデスF1燃料疑惑”に苛立ち隠さず。圧縮比測定変更へは寛容姿勢?

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メルセデスのチーム代表トト・ウォルフは、度重なる2026年新型パワーユニット関連の疑惑に苛立ちを募らせている。圧縮比論争に続き、暫定仕様燃料での開幕戦オーストラリアGP参戦の可能性が報じられたことについて、強い口調で反論した。

相次ぐ疑惑報道に強く反発

メルセデスを巡っては、圧縮比問題に加え、ペトロナス製燃料の認可手続きが遅れているとの報道が出ている。一部では、開幕戦までに正式承認が得られず、マクラーレンやウィリアムズ、アルピーヌといったカスタマーチームを含め、暫定仕様燃料を使用する可能性があるとの見方も伝えられている。

こうした報道に対し、バーレーンテスト5日目にウォルフは強い不快感を示した。

「圧縮比の件では、我々が違法だと言われた。まったくのデタラメで、完全にナンセンスだ。今度は燃料が違法だという話が出てきた。どこからそんな話が出てくるのか分からない。また同じように話が膨らんでいる」

さらに、「明日には別の話が作られるかもしれない。エプスタイン文書に私の名前があるとかね。何が出てくるか分からない」と述べた。この発言を受け、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは制止する素振りを見せた。

ウォルフは苦笑を浮かべて「浅はかだった。言うべきじゃなかった」としつつも、「またしても、くだらない話だ。手続きやプロセスが絡む複雑な話題だが、コメントする価値もない」と険しい表情で続け、不満を重ねた。

米司法省は先月、性犯罪で有罪判決を受けた故ジェフリー・エプスタイン元被告に関する資料、通称「エプスタイン文書」を新たに大量公開した。文書約300万ページ、画像約18万点、動画約2000点に及ぶこの文書には、F1関係者2名の名前があることが確認されている

もっとも、ペトロナスの燃料は近く承認される見通しで、認証手続きはまもなく完了するとも報じられている。

圧縮比測定変更によるメルセデスへの影響

メルセデスは、圧縮比規定の解釈を巡りライバルから厳しい視線を向けられてきた。一方で、この問題は近く決着する見通しで、週明けには新たな検査手順を今夏から追加導入する案について電子投票が行われる予定だ。

ウォルフはメルセデス製エンジンが完全に合法との立場を繰り返し示しつつ、シーズン途中でのレギュレーション変更という異例の提案に対しては、「レギュレーションは一度決まれば守られるべきもの」との原則論を展開。その一方で、対立の長期化を避ける姿勢もにじませた。

「4つのライバルメーカーがFIAに強い働きかけを行っている状況で、我々にどのような選択肢があるのか」と述べ、開幕戦での抗議や異議申し立てといった混乱を回避するため、一定の譲歩も辞さない考えを示した。

「我々はこのスポーツにおいて良き市民でありたい。大きな違いがないのであれば、考えを変えることもできる」

また、提案されている新たな測定方法、すなわち冷間時と温間時の双方で規定に適合することを求める方式については、「これであれば特定のメーカーに有利・不利は生じないと思う。フェアなゲームだ」と語った。

さらに、「最終的には争う価値はない。我々にとっては何も変わらない。現状のままでも、新しい規定に合わせても同じだ」と語り、パフォーマンスへの影響は限定的と主張した。