
ピアストリ「壮大な推測ゲーム」に巻き込まれ最前列逃す、痛恨5番手で逆転タイトルに赤信号
オスカー・ピアストリ(マクラーレン)にとって、2025年F1第22戦ラスベガスGPの予選は、自身初のF1ドライバーズタイトル獲得の希望にさらなる打撃を与えるものとなった。
ポイントリーダーであるチームメイト、ランド・ノリスがポールポジションを獲得した一方で、ピアストリは5番グリッドに甘んじた。
シーズン後半、流れは一変した。8月末のオランダGPで優勝した時点でピアストリは、ノリスに対して34ポイントのリードを築いていたが、その後の不振により貯金は消滅。現在は逆に24ポイントの先行を許し、ここ5戦連続で表彰台を逃している。
今週末のラスベガスを含めてシーズンは残り3戦。この悪い流れを断ち切り、タイトル争いに踏みとどまるためには、このラスベガスでの巻き返しが絶対条件だった。
黄旗が奪った「フロントロウ」の可能性
雨に見舞われた予選、ピアストリはQ2こそ路面変化のタイミングに翻弄され、10番手ギリギリでの通過となったが、Q3では再びリズムを取り戻していた。
運命の最終アタック。ノリスが圧倒的な速さを見せる中、セクター1こそ遅れたものの、ピアストリも挽回して好タイムを刻んでいた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)やカルロス・サインツ(ウィリアムズ)を上回り、フロントロウ(2番手)に食い込む可能性は十分にあった。
だが、その行く手を阻んだのはイエローフラッグだった。前を走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)がスピンを喫したことで、アクセルを戻さざるを得ずチャンスを失った。
Courtesy Of McLaren
黄旗の影響を受け5番手に甘んじた予選を経てインタビューに応じるオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2025年11月21日(金) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)
「あれは壮大な推測ゲームだった。特にコンディションが改善している状況で(黄旗に見舞われラップを中断せざるを得ないのは)本当に厳しい」とピアストリは振り返る。
「イエローフラッグが見えた場所はブラインドコーナーだった。だから、どこにマシンが停まっていて、急に何かしなきゃいけないのかどうか、判断がつかなかった」
予選でのシングルイエロー違反は、5グリッド降格ペナルティの対象となる。ピアストリは予選2番手を狙ってペナルティを受けるより、アタックを中止することが最善と判断した。
「システムを出し抜いて、タイムロスを最小限に抑えようとするのはリスクが高すぎる。どうしようもない。あそこでプッシュし続けていたら、かなり大きなリスクを冒すことになっていただろうからね」とピアストリは語った。
「ラスベガスは何が起きるか分からない」
不運により5番手に終わったことで、タイトル争いはさらに厳しい局面を迎えた。それでもピアストリは、クルマの速さには自信を持っており、前を向いている。
「結局のところ、ここはラスベガスだ。何が起きても不思議じゃない」
「ここ数年、かなりエンターテインメント性の高いレースが続いているし、コース上のアクションも多い。だから明日は、良い意味でその混乱に巻き込まれて、ポジションを挽回できればって思ってる」
雨に見舞われた2025年F1ラスベガスGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えてポールポジションを獲得。3番手にはカルロス・サインツ(ウィリアムズ)が続いた。
決勝レースは日本時間11月22日(日)13時にフォーメーションラップが開始され、1周6,201mのラスベガス市街地コースを50周してチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。