FIAが”見て見ぬふり”? 怒りと不満が噴出「仕事しろよ! 」メキシコ1周目にコースカット多発、全て不問

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2025年F1第20戦メキシコGPのスタート直後、複数のドライバーが1周目にコーナーをカットしたにもかかわらず、スチュワードがペナルティを科さなかったことに対し、ジョージ・ラッセル(メルセデス)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が不満をあらわにした。

1周目に6台カット、すべて不問

決勝レースのオープニングラップ、ターン1からターン3にかけてのエスケープゾーンで大混乱が発生。マックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、オスカー・ピアストリ、リアム・ローソン、カルロス・サインツ、そしてラッセル自身を含む6台がコース外へ飛び出した。

ターン1では、ポールシッターのランド・ノリス、ハミルトン、ルクレール、フェルスタッペンの4台が横一線で進入。最もアウト側のフェルスタッペンが行き場を失い、エスケープゾーンを通過した。ラッセルとピアストリもオーバーシュートし、ルクレールもターン2でコース外へ飛び出た。

一時的にルクレールが首位に立ったが、その後、ノリスにポジションを返上。一方でハミルトンには返さなかった。また、同様にアドバンテージを得たフェルスタッペンも、ハミルトンに順位を返した。

1周目のインシデントはレースコントロールによって「記録」されたものの、スチュワードによる正式な審議には至らなかった。結果として、1周目のターン1〜3でコース外を走行したドライバーに対してペナルティが科されることはなかった。

この日、コース外走行で唯一ペナルティを受けたのはハミルトンだった。6周目のターン4でコース外に飛び出しながらもフェルスタッペンの前にとどまり、順位を返さなかったとして、10秒ペナルティが科された。

ラッセル「仕事しろよ!」怒り噴出

フェルスタッペンに不正に順位を奪われたと感じたラッセルは、直後から無線で激しく抗議した。

「フェルスタッペンがブレーキを遅らせ、芝生の上を突っ切ってコーナーをカットした。少なくとも、ペナルティを与えるか、ポジションを返させるべきだ」

だが、チームからの返答は「了解」の一言だけ。これが火に油を注いだのか、ラッセルはさらにヒートアップした。

「アイツら、芝の上を走ってポジションをキープするなんて馬鹿げてる! 何のペナルティもないなんてあり得ない」と訴え、その後も「クソッ、仕事しろよ! ”記録済み”じゃ不十分だ」と痛烈に批判した。

「正しく走った者が馬鹿を見る」

1周目のターン1をトップで通過するランド・ノリス(マクラーレン)とこれに続くルイス・ハミルトン(フェラーリ)、2025年10月26日(日) F1メキシコGP決勝レース(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)Courtesy Of McLaren

1周目のターン1をトップで通過するランド・ノリス(マクラーレン)とこれに続くルイス・ハミルトン(フェラーリ)、2025年10月26日(日) F1メキシコGP決勝レース(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)

レースを終えても、ラッセルの怒りは収まらなかった。

「マックスは芝生を完全に突っ切って行ったし、フェラーリの1台も芝に逃げ込んでいた」

「何の代償もなく全てを賭けられるなら、誰だってそうする。結局、ルールを守っているドライバーが馬鹿を見るんだ」

ラッセルはターン1での一件が自身のレースを「決定づけた」と主張。「3人がコーナーをカットしたのに、何のペナルティもなくレースを続行できるなんて、理解に苦しむ」と語り、スチュワードの判断に対する深い失望をあらわにした。

アロンソ「見て見ぬふりは2戦連続」

サインツとローソンがコース外から複数台を追い抜く形になったにもかかわらず、ペナルティを科さなかったとして、アロンソもラッセル同様、FIAスチュワードの対応を批判した。

「何台かを交わしてターン1ではアグレッシブに攻め、全てが順調だと思ったのに、ターン2と3で、数台のクルマがコーナをカットして、僕の3、4台前でコースに復帰したんだ。あれは不公平だと思う」

アロンソはさらに、一歩踏み込んだ批判を展開した。

「1周目のターン1で起きたことをFIAが見て見ぬふりをしたのは、これで2戦連続だ。いい勉強になったよ」


2025年F1第20戦メキシコGPの決勝レースは、ランド・ノリス(マクラーレン)が圧巻のポール・トゥ・ウインを飾り、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続く結果となった。

インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは、11月7日のフリー走行1で幕を開ける。

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