
衝撃再び、ピアストリDNF…マックス”完全制覇”で2連勝、角田6位 / F1アゼルバイジャンGP 2025《決勝》結果と詳報
2025年FIA-F1世界選手権第17戦アゼルバイジャンGP決勝レースが現地9月21日にバクー市街地コースで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季4勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。角田裕毅は今季ベストの6位入賞を果たした。
4度のF1王者は、ポールポジション、ファステストラップ、全周リード、そして優勝の”グランドスラム”を達成。前戦イタリアGPに続く2連勝を飾り、ドライバーズ選手権をリードするオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との差を91点から69点にまで縮めた。
波乱の幕開け、ピアストリがまさかのリタイア
予選に続き、51周のレースは開始直後から衝撃的なシーンが広がった。ピアストリはスタート合図前にマシンを動かし、慌ててブレーキを踏んだことでアンチストールに入り最後尾へ転落。その後1周目のターン5でターンインできずウォールに衝突し、34戦連続入賞記録、そして44戦連続完走記録(歴代2位)が途絶えた。この影響で唯一のセーフティーカー(SC)が導入された。
ピアストリの後方スタートだったフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)も釣られて動き、ジャンプスタートで5秒ペナルティ。15位に終わった。
タイトル争いにおいては大きな痛手となったが、それでもライバルで選手権2位につけるチームメイトのランド・ノリスが7位にとどまったのは救いだった。ノリスは最終スティントで角田を激しく追い立てたものの、オーバーテイクには至らず、結局はスタート位置と同じ7位でフィニッシュした。
角田、健闘も順位上げられず6位
角田はスタート直後にジョージ・ラッセル(メルセデス)を交わして5番手に浮上したものの、すぐに抜き返される展開に。5周目のリスタートでは、メルセデス勢の攻防の隙を突いて再びラッセルをオーバーテイクしたが、10周目に再度交わされ、その後は一気にギャップを広げられてしまった。
38周目には、ノリスが角田のアンダーカットを狙ってピットインしたが、右フロント交換に手間取り4秒以上のロス。これに救われた角田は39周目にミディアムタイヤへ交換し、予選3番手リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)の前でコース復帰を果たした。だがターン3へのアプローチでローソンにかわされ、ポジションを守ることはできなかった。
以降はDRS圏内でローソンを追走し続けたものの、チーム及びフェルスタッペンの選手権争いを優先した結果、後方ノリスに逆襲を許すリスクを避けるため、無理な仕掛けは控え、最終的6位でフィニッシュした。新型フロアの投入と自身のドライビング調整で確かにレースペースは改善していたが、さらなるポジションアップには力不足だった。
実際、クリーンエアーで走行できた第1スティントでもう少しペースがあれば、表彰台こそ難しくとも5位を堅持できていた可能性は高い。それを証明したのがラッセルの走りだった。
ラッセルは角田と同じようにハードタイヤで第1スティントを引っ張り、41周目にミディアムへ交換。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリ、ローソン、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)をまとめてオーバーカットし、フェルスタッペンから14.609秒差の2位表彰台を獲得した。
サインツが移籍後初登壇、フェラーリ痛恨の後退
サインツはウィリアムズ移籍後初の3位表彰台に上がり、アントネッリが4位に続いた。一方で、フェラーリ勢は苦戦を強いられ、ルイス・ハミルトンが8位、シャルル・ルクレールが9位に終わったことで、コンストラクターズ選手権でメルセデスに逆転を許し、3位に後退する結果となった。
アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)はフォーメーションラップで油圧系統のトラブルに見舞われたが、無事にレースを開始。順位を落としたものの、10位フィニッシュでポイントを持ち帰った。
チームメイトが表彰台に上がった一方、アレックス・アルボンは17周目、不用意な仕掛けからフランコ・コラピント(アルピーヌ)と接触。コラピントを最後尾に転落させることとなり、10秒ペナルティを科され、13位に終わった。
スタートタイヤ戦略は真っ二つに割れた。アストンマーチンは共にミディアム、レッドブルは共にハードを選択し、他はチーム内で選択を分けた。
2025年F1第17戦 アゼルバイジャンGP 決勝リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 51 | 1:33:26.408 | 25 |
| 2 | 63 | ラッセル | メルセデス | 51 | +14.609s | 18 |
| 3 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 51 | +19.199s | 15 |
| 4 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 51 | +21.760s | 12 |
| 5 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 51 | +33.290s | 10 |
| 6 | 22 | 角田裕毅 | レッドブル | 51 | +33.808s | 8 |
| 7 | 4 | ノリス | マクラーレン | 51 | +34.227s | 6 |
| 8 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 51 | +36.310s | 4 |
| 9 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 51 | +36.774s | 2 |
| 10 | 6 | ハジャー | レーシングブルズ | 51 | +38.982s | 1 |
| 11 | 5 | ボルトレート | ザウバー | 51 | +67.606s | 0 |
| 12 | 87 | ベアマン | ハース | 51 | +68.262s | 0 |
| 13 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 51 | +72.870s | 0 |
| 14 | 31 | オコン | ハース | 51 | +77.580s | 0 |
| 15 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 51 | +78.707s | 0 |
| 16 | 27 | ヒュルケンベルグ | ザウバー | 51 | +80.237s | 0 |
| 17 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 51 | +96.392s | 0 |
| 18 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 50 | +1 lap | 0 |
| 19 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 50 | +1 lap | 0 |
| NC | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 0 | DNF | 0 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 21℃ |
| 路面温度 | 27℃ |
| 周回数 | 51 |
セッション概要
| グランプリ名 | F1アゼルバイジャンGP |
|---|---|
| レース種別 | 決勝 |
| レース開始日時 |
サーキット
| 名称 | バクー市街地コース |
|---|---|
| 設立 | 2016年 |
| 全長 | 6003m |
| コーナー数 | 20 |
| 周回方向 | 時計回り |