セッションに向けてガレージ内で準備をするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年8月29日(金) F1オランダGPフリー走行(ザントフォールト・サーキット)

フェルスタッペン、「母国トップ5圏外」は避けられない? ”悪夢”再びか―オランダでレッドブルRB21が抱える問題とは

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2025年F1第15戦オランダGPの初日プラクティスで5番手にとどまったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、予選でトップ5圏外に沈む可能性を示唆するなど、2日目に向けて厳しい展開を予想した。

散々な母国初日、痛恨のコースオフ

4度目の母国勝利を目指すフェルスタッペンにとって、ザントフォールトでの初日は苦難続きとなった。FP1では6番手に終わったうえ、セッション後のスタート練習でターン1を飛び出し、グラベルに囚われる痛恨のミス。普段は滅多に見られない光景だった。

続くFP2でも5番手にとどまった。首位ランド・ノリス(マクラーレン)との差は0.588秒。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)にも0.501秒もの遅れを取った。ガレージ内で浮かない表情を見せるフェルスタッペンの姿が、すべてを物語っていた。

マルコも認めるアストンの速さ

レッドブルはプラクティスでエンジンモードを抑える傾向があるため、タイム差の一部はその影響と考えられる。

だが、オーストリア紙『OE24』によると、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マクラーレンを「手の届かない存在」と断言。さらに「アストンは驚くほど速い」と述べ、燃料量やモード差では説明できないと認めた。

アンダーステアとバウンシングに苦戦

苦戦の要因についてフェルスタッペンは、アンダーステアにあると説明した。実際、ロングコーナーが多く集まる第2セクターでライバルに遅れを取った。また、セッション中には無線を通して「リアのバウンシングが酷い」と訴えていた。

この日のパフォーマンスは、前戦ハンガリーGPでの不振を想起させた。中速コーナー主体のレイアウトに適応できず、予選8位・決勝9位と今季ワースト級の結果に終わった。ザントフォールトも同様の特性を持ち合わせており、同じ課題が露呈している格好だ。

フェルスタッペンは「結局同じ問題に苦しんでいる」と認め、「コースレイアウト自体が僕らの抱える問題に合っていないのだと思う」と分析した。

アップデートも効果薄「大幅改善は期待せず」

レッドブルは今週末、小規模ながらもフロントウイングのアップデートを投入した。だがフェルスタッペンは「いろいろ試したけど、根本的な問題は何も変わっちゃいない。大きな改善は期待していない」と語り、悲観的な姿勢を崩さなかった。

「トップ5に入るだけでもかなり難しいと思う」

普段は強気なマルコでさえ「アストン、メルセデス、そして我々で3位争いをしている状況だ」と述べ、優勝争いへの言及を避けた。

レッドブル全体に漂う苦戦ムード

チームメイトの角田裕毅も7番手で初日を終えた。フェルスタッペンとの差は0.3秒に収まったが、両者とも上位陣との差を詰めきれず、チーム全体の苦戦が浮き彫りとなった。

レッドブルは持ち前の「挽回力」を発揮し、2日目に向けて状況を好転させられるだろうか? フェルスタッペンは母国で意地を見せられるだろう? 注目の予選は波乱含みとなりそうだ。


2025年F1オランダGPの初日FP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)がわずか0.087秒差で続いた。

FP3は日本時間8月30日(土)18時30分から、公式予選は同22時から1時間に渡ってザントフォールト・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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