アラン・パーメイン(レーシング・ブルズの2025年F1チーム代表)
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アラン・パーメイン

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人物データ

名前 アラン・パーメイン / Alan Permane
国籍 イギリス
生年月日 1967年02月04日 / 58歳

アラン・パーメイン(英:Alan Permane)はイギリス出身のF1エンジニア。長年にわたり英国エンストンを本拠とするF1チームで要職を歴任し、2025年7月にローラン・メキーズの後任としてレーシング・ブルズのチーム代表に就任した。

経歴

1989年、ベネトンF1チームでキャリアをスタートさせた。当初はファクトリー勤務であったが、後にテストチームのエレクトロニクスエンジニアへと移行し、1990年にはレースチームに参加。最初のレースはフェニックス市街地コースで行われたアメリカGPだった。

ベネトン在籍中にパーメインは数多くの成功を経験した。1995年にはコンストラクターズタイトルを獲得し、同年にはミハエル・シューマッハがドライバーズタイトルを連覇した。

1996年にジャン・アレジのジュニアレースエンジニアとなり、翌1997年から2006年まではレースエンジニアとして活動。チームはこの間にルノーF1へと変遷し、パーメインはヤルノ・トゥルーリやジャンカルロ・フィジケラといった多くのドライバーを担当した。

2007年にはチーフレースエンジニアに、2011年にはCOO(最高執行責任者)に昇進した。チーム名がロータスF1へと改称された2012年にはスポーティングディレクターに就任した。

翌2013年のインドGPでは、チームメイトのロマン・グロージャンに道を譲らなかったキミ・ライコネンに対し、「さっさとどけ、ふざけるな」と叫ぶ過激な無線が話題となった。

後年、この一件についてパーメインは、「今なら間違いなく、違う言い方をしたと思う。あの当時はキミが自己中心的で、チームの利益を損ねていると感じていた。だからあの言葉が出たんだ」と回顧している。

フェルナンド・アロンソとルノーのオペレーション・ディレクターを務めるアラン・パーメイン、10月のバルセロナでのフィルミングデーにてCourtesy Of RENAULT SPORT

フェルナンド・アロンソとルノーのオペレーション・ディレクターを務めるアラン・パーメイン、10月のバルセロナでのフィルミングデーにて

パーメインはその後、ルノーF1、アルピーヌF1チームへと移行する中でも同職を継続したが、2023年7月、ベルギーGPを前に当時のチーム代表オトマー・サフナウアーと共に退任が発表され、34年間にわたるエンストンのチームでのキャリアが終わった。

翌2024年1月、RBフォーミュラ1チーム(現レーシング・ブルズ)にレーシング・ディレクターとして加入。2025年7月9日、当時の代表メキーズがレッドブル・レーシングの代表に昇格したことを受け、チーム代表に就任した。