フェルスタッペンでもフェラーリには「絶対」勝てなかった、とペレス…DNFに関わらず
セルジオ・ペレス(レッドブル)は、仮にマックス・フェルスタッペンがリタイヤせずに完走したとしても、カルロス・サインツの通算3勝目を止める事は「絶対」にできなかったと考えているようだ。
開幕2戦で圧勝を飾ったオーストラリアGPのポールシッター、フェルスタッペンは、スタート直後のターン1を制してトップを維持したが、右リアブレーキのトラブルにより4周目にリタイヤを余儀なくされた。
ペレスはレッドブルの期待を一手に背負い、28周目にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を交わして5番手に浮上したが、それ以上の前進は叶わなず、フェラーリとマクラーレンに次ぐ5位でフィニッシュした。
クルマを降りたペレスは英「Sky Sports」とのインタビューの中で、フェルスタッペンがレースを続行していたとしてもフェラーリが勝ったと思うか?と問われると「そう思う。絶対にね」と答えた。
「チームとして僕らは、今日を含めた今週末、ペースがなかった。金曜の段階から苦戦していたし、タイヤのマネジメントも上手くいかなかった。改善するために原因を突き止める必要がある」
「この手のコース、たとえばラスベガスのようなフロントリミテッドのコースでは、僕らよりフェラーリの方が遥かに速かった。僕らはフロントタイヤをケアできなかった」
フェルスタッペンが姿を消した段階で誰もが、もう一台の「支配的なクルマ」をドライブするペレスの上位挽回を期待していたと思うが、と投げかけられると「残念ながらペースがなかったんだ」と説明した。
「序盤から苦戦していたと思う。フェラーリとマクラーレンが一歩前にいるのは分かっていたけど、僕らはウインドウのバランスを取ることができなかった」
「今後のレースに向けて取り組むべき事が幾つかある。ここは本当に独特な路面を持つコースだけど、僕らは週末を通してベストなグリップレベルをマネジメントできなかった」
実はペレスの11号車RB20はレースの最中にダメージを負っていた。
「彼はおそらく気づいていないだろうが、フェルナンド(アロンソ)をパスするときに少しダメージを負ったんだ」とチーム代表のクリスチャン・ホーナーは説明する。
「フロアからのダウンフォースをかなり失っていた。クルマが戻ってきたら、何が原因なのかを正確に理解する必要がある。この手のダメージを受けると、すぐさまタイヤのデグが悪化するんだ」
2024年F1第3戦オーストラリアGPの決勝は、2番グリッドからスタートしたカルロス・サインツ(フェラーリ)が通算3勝目を上げ、2位にシャルル・ルクレールが続いた事でスクーデリア・フェラーリが1-2フィニッシュを飾った。
鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは4月5日のフリー走行1で幕を開ける。