ヘルムート・マルコ(レッドブル・レーシングチーム顧問)とローラン・メキーズ(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム代表)、2024年3月2日(土)(バーレーン・インターナショナル・サーキット)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ヘルムート・マルコ「騒動は避けられたはず」角田裕毅と会談、F1バーレーン事件を受け

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レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1開幕バーレーンGPで勃発したRBフォーミュラ1のチーム内騒動を受け、角田裕毅と話し合った事を明かした。

ピットストップの度にアンダーカットにより順位を奪われた角田裕毅は、最終スティントでハードタイヤを与えられた。一方でダニエル・リカルドはソフトを装着。後方に迫ったリカルドを前に出すよう、RBのピットウォールは角田裕毅に指示を出した。

アレックス・アルボン(ウィリアムズ)の前方を走行する角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年3月2日(土) F1バーレーンGP(バーレーン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

アレックス・アルボン(ウィリアムズ)の前方を走行する角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年3月2日(土) F1バーレーンGP(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

このオーダーに納得せず疑問を呈すも最終的に道を譲った角田裕毅はその後、リカルドが前走車両を追い抜きあぐねる姿を見て再びフラストレーションをあらわにすると、チェッカー後のインラップではチームメイトを煽るような走りを見せた。リカルドは「未熟」と指摘した。

ポイント獲得の十分なチャンスがありながらも無得点に終わった初戦を経て、無線やインラップでの角田裕毅の振る舞いおよび、RBが採った一連の戦略の妥当性という2つのポイントに注目が集まった。

前者に関してはコース上での素晴らしいパフォーマンスとキャリアの展望を損なうものだとして不必要との指摘が飛び、後者に関してはRBを支持する的を得た主張はなかった。

RBの戦略についてマルコは、ポイント獲得のチャンスを逃す誤った決定であるとして、チームが適切な戦略を採っていれば「騒動」は避けられたとの考えを示した。

オーストリアの「OE24」とのインタビューの中でマルコは「騒動は避けられたはずだ。あの後、ユーキと話をしたのだが、適切な戦略を採っていれば彼には10位の可能性があった」と語った。

質問内容から判断するとマルコの言う「騒動」は、チェッカー後のインラップでの出来事ではなく、角田裕毅がチームオーダーを一時、拒んだ事を指す。

サウジアラビアGPの開幕に先立ち角田裕毅は、チームオーダーの背景にあるチームの言い分を「理解」し、その決定と考えを「尊重」していると語った

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