笑顔のリアム・ローソン、デビュー戦13位完走で目標達成「本当に良い仕事だった」とアルファタウリ
リアム・ローソンはF1デビュー戦となったF1第14戦オランダGPの決勝レースを13位完走で終えた。おそらくは自身、チーム共に期待していた以上のリザルトだろう。
目立った何かがあったわけではないが、それでも2度の豪雨と赤旗に見舞われ、3台がリタイヤを強いられた狂気のレースでミスを犯さず、クルマを無事に持ち帰った事への評価に異論を唱える者はいないだろう。
開始早々のピットストップでは、角田裕毅とのダブルスタックの影響でケビン・マグヌッセン(ハース)の走行を「不必要に妨害」したと判断され10秒ペナルティを受ける不運もあった。
それでも、車体にダメージを負っていたとは言え、栄光のフェラーリを駆るトップドライバー、シャルル・ルクレールをオーバーテイクし、ペナルティや戦略ミスにより後退したとは言え、チームメイトの角田裕毅の前でフィニッシュした。
無事にチェッカーを受けクルマを降りたローソンは、波乱万丈のF1デビューレースはどうだった?と問われると「良かったよ!色々あったね」と笑顔を見せた。
「今日は72周を走り切ることが目標だった。グリッドに着くと雨が降り始めて気分が暗くなったけどね!」
「スタート時はピットストップする他にない状況だったけど、その結果、残念ながらペナルティを受けてしまい、その間に大幅にタイムをロスしてしまった」
「レース後半にクリーンエアーを得て、終盤に向けてインターミディエイトタイヤで走っていた時のペースはさほど悪くなかったと思う」
「やるべきことは幾つかあるけど、次に繋げられるように色んなコンディションやシナリオを経験してレースを完走できて満足だよ」
車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは「本当に良い仕事だった」と高く評価した。
「クルマについて学び、絶えず変化するコンディションに対応してみせた。ミスもなく、このクルマで走るのが初めてだったにもかかわらず、ドライタイヤでペースを上げることができていた」
ローソンは最後に「またドライブする機会があれば良いね」と付け加えた。
決勝当日に手術を終えたダニエル・リカルドについてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、復帰戦がイタリアでない事は「確かだ」としており、ローソンは来週末のモンツァでもAT04でレースに出走する見通しだ。
2023年F1オランダGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、3位表彰台にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が滑り込む結果となった。
モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは9月1日のフリー走行1で幕を開ける。