雨のピットレーンにクルマを停めた角田裕毅のアルファタウリ22号車のリア、2023年8月27日F1オランダGP決勝レース
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角田裕毅「罰を受けるのはいつも僕」ラッセルとの接触で5秒のみならずペナポ…F1オランダGPで責任を問われた理由

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角田裕毅(アルファタウリ)はジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触の責任を問われ5秒ペナルティを受けた結果、13位フィニッシュながらもF1オランダGPで最終16位に終わったが、受けた懲罰はそれだけではなかった。

デレック・ワーウィックら4名の競技審判団は、映像及びオンボードの調査を経て、5秒のみならずペナルティポイント2点を科す決定を下した。過去12ヶ月間の累積ポイントは5点に達した。12点で1レース出場停止処分となる。

51周目、ハードタイヤを履くラッセルがメインストレートで角田裕毅に接近。アウト側からその前方に出た後、ターン1にアプローチした。

ターン1ではミッドコーナーを前に、角田裕毅のフロントウイング左翼端板がラッセルの右フロントと接触。パーツが飛び散った。ラッセルはターン2を前に完全に抜き去り6番手に浮上した。

スチュワードは「ブレーキングの時点でラッセルは角田の前方にいたが、角田はやや遅れて制動したように思われる。角田はダーティなイン側のラインにおり、ブレーキを踏んだ後にアンダーステアになってラッセルの方に向かった」と指摘し、衝突の「主な責任」は角田裕毅にあるとジャッジした。

今回のペナルティについて、英「RaceFans」によると角田裕毅は、レースの範疇だとした上で「アグレッシブだとは感じていません。結局のところ、接触してはいないと思います。でもペナルティを受けるのはいつだって僕なんです」と語った。

角田裕毅は予選でもメルセデスのドライバーとの間でインシデントがあった。ルイス・ハミルトンの走行を妨害したと判断され、決勝レースを前に3グリッド降格ペナルティを受けた。ハミルトン本人は結果への影響を否定したが、チーム代表を務めるトト・ウォルフは妨害のせいでQ2敗退を喫したとして、角田裕毅を非難した。

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