ハミルトン、優勝を懸けて「フェルスタッペンに挑戦できたはず」メルセデスの戦略ミス悔やむ
ルイス・ハミルトンは、もしメルセデスが正しい戦略を採っていれば、F1オランダGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を相手に優勝を争っていたはずだとの考えを示した。
Q2敗退を喫した前日の予選を経て、誰もがスタートタイヤにソフトを選ぶ中、7度のF1ワールドチャンピオンだけはミディアムコンパウンドを履いて13番グリッドに着いた。
オープニングラップの終盤に豪雨が到来すると、2周目までに11台がインターミディエイトに履き替えるべくピットレーンになだれ込んだが、ハミルトンはステイアウト。遅ればせながらインターに履き替えた3周目には最後尾20番手にまで後退した。
ただ、9周目に再びスリックタイヤを履くと、その後は怒涛のオーバーテイクを繰り返していき、カルロス・サインツ(フェラーリ)を交わす事は叶わなかったが、それでも6位にまで巻き返してみせた。
挽回劇を振り返ったハミルトンは「本当に良い気分だ。例えば、ここでマクラーレンを追い抜くは楽じゃなかったし、最後はサインツより速かったけど、あれにはDRSが必要だった」と語った。
「このコンディションでこれだけのペースを発揮できた事を踏まえれば、もし適切な判断をしていれば、トップ2に挑戦できるペースがあったという事だと思う」
「率直に言えばマックスに挑戦していただろうね。要するにペース的には、それほど離されていなかったと思う。特にドライコンディションではね」
「彼らに勝てたと言ってるわけじゃないけど、そう考えられるのは素晴らしいことだ」
2023年F1オランダGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、3位表彰台にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が滑り込む結果となった。
モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは9月1日のフリー走行1で幕を開ける。