F1検閲ルール「学生じゃあるまいし」とランド・ノリス、見直し求める
国際自動車連盟(FIA)が制定した検閲ルールについて、Twitchをはじめとする各種メディアで多数のフォロワーを抱えるランド・ノリス(マクラーレン)は「学生じゃあるまいし」と述べ、見直しを求めた。
FIAは2023年シーズンに向けて国際スポーツ競技規則(ISC)を改定し、ドライバーやチームが事前の許可なく「中立性の一般原則に著しく反する政治的、宗教的、および個人的な声明や意見」を表明する事を禁止した。
RaceFansによるとノリスは、2月13日に英国ウォーキングで行われた2023年型F1マシン「MCL60」の新車発表イベントで「ドライバーとして誰もが自分の意見を言えるよう明確にすることがすごく重要だと思う」と語った。
「F1は、ドライバーとしての僕らの行動や発言、影響力を制限するような方向に進むべきじゃない」
「僕らには何百万人ものファン、何百万人もの視聴者がいる。彼らに影響を与え、導き、あるいは個人的に助けたいと思って行動しているんだ。僕らには言論の自由があるはずだ」
「言いたいことを言い、やりたいことをやれるべきだ。それが人を定義し、人を作り、人を人間たらしめるんだ」
「当然、こういう場合には常に正当な理由が求められるし、そうでなきゃならない」
「もし色んな事が封じられ何も話せなくなれば、誰もメディアや何かをやりたがらなくなるだろうね。誰もがロボットのように、単に同じことを繰り返して言うようになるだろう」
「学生じゃあるまいし、あらゆる事について『これしてもいいの? 』ってお伺いを立てなきゃならないような状況にすべきじゃない」
「僕らは懸命な判断ができるほど十分に成長している。時には愚かな決断をする人もいるかもしれないけど、人生というのはそういうものさ」
検閲ルールに違反した場合、具体的にどのような罰則が科せられるかは不明だが、ノリスは罰金であるならば「破らなきゃならないだろうね」と付け加えた。