メルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年F1サンパウロGPにて
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F1、再審請求権に関する決定を延期…物議フェルスタッペンとハミルトンの一件を巡り

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マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンのインシデントに関してF1サンパウロGPのスチュワードは、メルセデスに再審請求権を認めるか否かについての決定をカタールGP開幕初日、11月19日(金)まで延期した。

インテルラゴスでの48周目、ラップをリードしていたターン4でイン側に踏み止まった後、膨らむようにコーナーに進入していった事でフェルスタッペンは、アウト側にいたハミルトン共々、ランオフエリアに飛び出した。

一件がレース中に調査される事はなく、ハミルトンが優勝、フェルスタッペンが2位という結果となったが、技術的な理由からレース当日に利用できなかった新たなオンボード映像が翌々日に公開された。それから程なくしてメルセデスは、国際自動車連盟(FIA)に対して再審査請求を行った。

これを受けFIAスチュワードはメルセデスとレッドブルの代表者を召喚して18日(木)現地17時からオンラインで聴聞会を行った。開始から4時間ほど音沙汰がない状況が続いた後、メルセデスに再審請求権を認めるか否かについての決定を翌日まで延期する事が発表された。

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スチュワードは声明の中で「本日のメルセデス及びレッドブル双方の代表者からのヒアリングを経て我々スチュワードは現在この問題を検討しており、明日その決定を発表する予定だ」と語った。

再審理に事を進めるためにメルセデスはまず公聴会において、事件に関する新たな証拠を提出し、これをスチュワードに重大かつ関連性があると認めさせなければならない。証拠が認められれば再審理が行われ、改めて一件に関しての調査が行われる事になる。

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