予選2番手にガッツポーズを取るウィリアムズのジョージ・ラッセル、2021年8月28日F1ベルギーGP予選にて
Courtesy Of Williams

ジョージ・ラッセルの”スパ予選2番手の大活躍”、メルセデスの来季契約決定に影響せず

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メルセデスのトト・ウォルフ代表によると、F1第12戦ベルギーGPでのジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)の見事な仕事ぶりが来季のシートを巡る契約事に影響を与える事はないという。

バルテリ・ボッタスに代わりルイス・ハミルトンの2022年のチームメイトとなる事が広く予想されているラッセルは、長時間の赤旗直後のウェットコンディションという特異な状況下であったとは言え、ハミルトンを上回る最前列2番手を手にしてその実力を強烈に印象づけた。

だが、この活躍が来季メルセデス昇格に向けてのプラス材料となる事はない。何故ならば、既にメルセデスは決定を下しているからだ。

スパでの予選後、発表されていないだけで既に来季ラインナップは決定済みなのでは?と問われたトト・ウォルフは「そうだ」と答え「今日のパフォーマンスが影響を及ぼす事はない」と付け加えた。

発表できない理由については「他の要素を考慮しているため」とだけ説明し詳細に踏み込む事はなかったが、メルセデスの来季シートが得られなかった方のドライバーのプランが未定であるためと推測される。

なおウォルフはラッセルのメガラップの秘密について、ラ・ソース(ターン1)でエイペックスを捉えた事が最大の理由だと看破した。

「それをやってのけたのは彼だけだった」

「これがドライビング面としての理由だ。またこの他にも適切なセットアップ、タイヤの温度、ウィンドウの状態、といった理由もある」

「ウィリアムズの予選への取り組み方は非常に巧妙だ。だがこれを成功させるためにはパッケージのポテンシャルを最大限に引き出す、あるいはパッケージを上回るパフォーマンスを発揮するドライバーが必要だ」

「今日はその全てが上手くいった。その結果我々は、才能あふれる若いドライバーの見事なラップを目撃する事ができた」

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