ラッセルのQ3進出は見事だが、そもそもウィリアムズはフェラーリより「間違いなく速い」とサインツ
F1第9戦オーストリアGP予選を終えてカルロス・サインツは、予選ペースという観点から今週末のウィリアムズFW43BがフェラーリSF21より速いのは「間違いない」と語った。
決勝レースを見据えた上でフェラーリ勢はソフトでのQ3進出を良しとせず、Q2ではノックアウトを覚悟の上でミディアムでの2セットランを敢行。サインツは0.006秒という僅差で同じミディアムを履くウィリアムズのジョージ・ラッセルにノックアウトされてしまった。
フェルナンド・アロンソへの走行妨害によって予選8番手のセバスチャン・ベッテルがグリッド降格を受けるため、ラッセルは決勝を9番グリッドからスタートする。これはウィリアムズにとって、2017年ブラジルGPのフェリペ・マッサ以来のベストグリッドだ。
ラッセルのQ3進出に驚いたかと問われたサインツは「いや、驚いてはいない」と答え、先週末のシュタイアーマルクGPでラッセルがパワーユニットに問題が生じるまで8番手を走行していた点に触れた。
「何故って、彼は先週末、僕らを打ち負かしていたからさ。少なくとも僕には勝っていた。今週末のウィリアムズは遅くはない」
「彼はリタイアするまで8番手を走っていた。僕は数周に渡って彼の後ろを走行していたけど追い抜くのは不可能だった」
「ジョージが素晴らしい仕事をしているのは確かだけど、だからと言ってウィリアムズが僕らよりずっと遅いというわけではない」
「むしろ予選に関して言えば、今週末は間違いなくウィリアムズの方が速いパッケージだと思う」
一方のラッセルは予選を終えて「大抵土曜日は良い日になる事が多いけど、今回は別次元だった。久しぶりにクルマの中でハイテンションになっちゃったよ!」と笑みを浮かべた。
2021年 F1オーストリアグランプリ決勝レースは、日本時間7月4日(日)22時にスタート。1周4326mのレッドブル・リンクを71周(306.452km)する事でチャンピオンシップを争う。