2021 F1バーレーンGP︰決勝スターティング・グリッド…ベッテルへの降格ペナルティで変動発生
2021年シーズンのF1世界選手権第1戦バーレーンGPの決勝スターティンググリッドが国際自動車連盟(FIA)より発表された。
予選Q1で発生したインシデントに伴う影響でセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)にグリッド降格ペナルティが科されたため、予選順位とグリッドとの間に相違が発生した。
ベッテルはQ1の最終盤に発生した2つのインシデントの影響をモロに受け、まさかのQ1敗退を喫し、予選18番手となったが、5グリッド降格により最後尾からのスタートを余儀なくされる。
予選Q1では、ターン1でニキータ・マゼピン(ハース)がスピンを喫し、マーシャル・セクターでダブルイエローが振られた。これは即時停車が可能なレベルにまで速度を落とせという指示だ。
このタイミングでバルテリ・ボッタス(メルセデス)、ベッテル、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が現場に接近。その後マゼピンの脇を通り抜けていった。
メルセデスはボッタスにラップを中止するよう指示。ペレスとラッセルはチェッカーフラッグを受けた直後にチーム無線で減速を指示され、ラッセルはダブルイエローの存在を知らされていた。
スチュワードによると、ベッテルは前方のスモークを視認していたものの、現場に近づくまでは、それがタイヤのロックアップによるものなのかマシンストップによるものなのかは分からなかったという。
スチュワードは、シグナルパネルの点灯前にベッテルがその前を通過し、現場に近づいた際も当該コーナーのマーシャルが黄旗を出せていなかった事を確認して「同情の余地はある」としながらも、それでもルール上、マゼピンの車両がコースに対して横向きで停止していたため、ベッテルはダブルイエローが振られた際と同様の対応が必要だったとした。
レースディレクターのマイケル・マシは、ドライバーズ・ブリーフィングの中でフラッグコードの徹底を繰り返し強調していた。チーム側からの減速指示もなかったようだが、レースディレクターノートには、こうした場合に当該ラップを放棄するよう指示する旨の記載があった。
スチュワードは映像証拠とテレメトリーデータ、マーシャリングシステム、ベッテルおよびチーム代表者からの聴取を経て、ベッテルが減速した事は認めたものの、それは僅かであり、ラップを放棄する意思がなかったのは明らかであると判断した。
その結果、この手のケースで一般的な5グリッド降格をベッテルに対して命じると共に、3点のペナルティポイントを科す裁定を下した。
2021年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月28日(日)24時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。
F1バーレーンGPスターティンググリッド
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1(-) |
2 | L.ハミルトン | メルセデス | 2(-) |
3 | V.ボッタス | メルセデス | 3(-) |
4 | C.ルクレール | フェラーリ | 4(-) |
5 | P.ガスリー | アルファタウリ | 5(-) |
6 | D.リカルド | マクラーレン | 6(-) |
7 | L.ノリス | マクラーレン | 7(-) |
8 | C.サインツ | フェラーリ | 8(-) |
9 | F.アロンソ | アルピーヌ | 9(-) |
10 | L.ストロール | アストンマーチン | 10(-) |
11 | S.ペレス | レッドブル | 11(-) |
12 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 12(-) |
13 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 13(-) |
14 | K.ライコネン | アルファロメオ | 14(-) |
15 | J.ラッセル | ウィリアムズ | 15(-) |
16 | E.オコン | アルピーヌ | 16(-) |
17 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 17(-) |
18 | M.シューマッハ | ハース | 19(+1) |
19 | N.マゼピン | ハース | 20(+1) |
20 | S.ベッテル | アストンマーチン | 18(-2) |