角田裕毅、悪天候かつトラブル抱えるも印象的な走り「今は走行距離を稼ぎデータを集める事が鍵」F1バーレーンテスト《初日》2021
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が3月12日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキット(全長5.412km)で行われた2021年F1プレシーズン・バーレーンテスト初日セッションを振り返った。
この日、大きな期待を背負う20歳の日本人ドライバーは午前のピエール・ガスリーに代わって午後を担当。新車「AT02」に硬めのC2タイヤを履き総合9番手タイムを刻んだ。
僚友ガスリーとのタイム差は0.496秒。各種条件やプログラム、搭載燃料などが不明であるため一概には言えないが、コンパウンドの性能差を考えると印象的な走りを示したと言えそうだ。
ただし、燃料システムに問題が生じたため走行は37周、200.244kmと伸びなかった。チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは「午後にピエールからユーキに交代したが、残念ながら、砂嵐の影響で走行開始がかなり遅れた事に加えて、燃料システムに問題が見つかり、安定した走行ができなくなってしまった。彼にとっては非常に残念なセッションになってしまった。問題を調査して明日の走行に向けて修正すべく、チェッカーフラッグ前に走行を中止した」と説明した。
4時間の走行を振り返った角田裕毅は「スクーデリア・アルファタウリのドライバーとして初めての公式F1プレシーズンテストに臨みました。担当した午後のセッションで新しいマシンを着実に経験できて本当に良かったです」と語った。
「現段階での僕にとっては走行距離を稼ぎデータを収集する事が鍵となります。ルーキーとしては、3日間という限られたテスト期間を最大限に活用し、ここバーレーンでの初レースに向けて多くのことを学びたいと思っています」
「残念ながら午後のセッションは非常に難しいコンディションの中で行われました。天候が悪く、砂と風で走りにくい条件であった事に加えて、クルマの燃料システムに問題が発生してしまいました」
「現在、調査中とのことですが、明日の午前中のセッションではグリーンラインとの点灯と共にコースに戻れるようにしたいと思います」
初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.215秒差で退けた。3番手には0.472秒遅れでエステバン・オコン(アルピーヌ)が続く結果となった。
バーレーンテスト2日目は日本時間3月13日(土)日本時間16時から午前のセッションが、同21時から午後のセッションがそれぞれ4時間に渡って開催される。テストの模様はDAZNが生配信する。