ミック・シューマッハ、F1デビュー戦に向けフィオラノでフェラーリSF71Hをドライブ…実り多い1日に満足
ハースF1チームから2021年シーズンのF1世界選手権にデビューするミック・シューマッハが1月28日(木)、開幕並びにバーレーンテストに向けた準備の一環としてフィオラノ・サーキットでプライベートテストに臨んだ。
ミック・シューマッハはエンジンカバーに「47」がプリントされた2018年型フェラーリ「SF71H」のステアリングを握り、マラネロのエンジニアが計画したプログラムに沿って周回を重ね、1日を通して50ラップ以上を走り込んだ。
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フェラーリ製のフォーミュラカーをドライブするのは、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属するカラム・アイロットとロバート・シュワルツマンと共にテストを行った昨年9月30日以来で通算5度目。昨年末のアブダビでのヤングドライバーテストでは、フェラーリ製パワーユニットを搭載する昨季型のハース「VF20」をドライブしている。
初めてマラネロ製のシングルシーターに乗ったのはバーレーンで行われた2019年のインシーズンテストで、この時はSF90を走らせた。ホッケンハイムリンクで開催されたその年のドイツGPでは、父ミハエルが2004年の選手権を制したF2004でデモ走行を披露。9月末にはSF71Hを初めてドライブした。
ミック・シューマッハとカルロス・サインツSr. / © Ferrari S.p.A.
晴天の中で行われたセッションを振り返ったミック・シューマッハは「ようやくマシンに戻ってくる事ができて本当に嬉しい。本当に恋しかった」と語った。
「今日は予定していたプログラムをすべて問題なく消化できたし、1ヶ月半後に控えるプレシーズンテストに向けて十分な距離を走り込む事ができた。間違いなくポジティブな一日になったし、本当に得るものが大きかった」
「SF71Hは2018年のF1マシンだけど、コース上での振る舞いや身体的な負荷という点において、クルマの挙動や感触はとても似通っているから、新たなシーズンに向けて素晴らしい一歩を踏み出させた」
「フィオラノはテクニカルで要求が厳しいコースだから、いつ走っても本当に素晴らしい」
「去年の9月に一緒に仕事をしたエンジニアやメカニックと再会できた事も良かった。明日もう一度マシンに乗るのが待ち遠しい」
フェラーリ合同テスト最終日となる29日(金)は、ミック・シューマッハが午前を担当し、公式F1テストドライバーを務めるカラム・アイロットにステアリングを引き継ぐ。
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