アルファタウリ・ホンダ、”残念”な10位入賞「もっと多くを期待していた」
アルファタウリ・ホンダは、7月12日に開催されたF1シュタイアーマルクGP決勝レースでダニール・クビアトが10位入賞を果たした一方、ピエール・ガスリーはマシンにダメージを負った関係でスタートポジションを落とし、15位に終わった。
ガスリーは7番グリッドからスタートしたものの、オープニングラップのターン1でルノーのダニエル・リカルドと接触。右リアを損傷したためにペースが失われた。24周目にピットインしてハードタイヤに交換するもペースは回復せず、再度ピットストップを行ったことでポイント圏外へと後退した。
クビアトは周囲とは異なるミディアムタイヤでスタートすると、安定したペースを刻んで10位完走を果たし、チームに2戦連続のポイント獲得をもたらした。
Pos | Driver | Time | PTS |
---|---|---|---|
9 | サインツ | +1 lap | 3 |
10 | クビアト | +1 lap | 1 |
11 | ライコネン | +1 lap | 0 |
15 | ガスリー | +1 lap | 0 |
アルファタウリ・ホンダはクビアトの入賞で1ポイントを追加したものの、コンストラクターではルノーに次ぐ7位に後退。テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エジントンは「ポイント圏内でのフィニッシュなのだから満足すべきところかもしれないが、パッケージ的にはもっと多くを期待していた。パフォーマンス不足の原因を掴むため、次のハンガリーまでに詳細な分析が必要だ」と語った。
ガスリーは前戦オーストリアで獲得した6ポイントのままでドライバーズランキング9位に後退。クビアトは1ポイントを手にして14位につけた。
アルファタウリ:F1シュタイアーマルクGP決勝
ピエール・ガスリー決勝: 15位, グリッド: 7番手
昨日の予選が良かっただけに、凄く残念な結果になってしまった。スタートグリッドが良かったから、良いレースができると期待していたのに、スタートで躓いてしまった。ターン1でダニエル(リカルド)との接触があってスピンしかけたんだ。
その後はすごく苦しい展開が続いた。マシンのリア感触が少し変だったんだ。2ストップ作戦を試してみたけど残念ながらペースは上がらなかった。
ダニール・クビアト決勝: 10位, グリッド: 14番手
金曜日と土曜日に苦戦を強いられただけに、今日は素晴らしいレースができたと言わなきゃならない。自分の仕事を果たせたと思っているし、先週よりもリタイアが少ないレースで1ポイントを獲得できたのだから満足だよ。
あらゆる物事が計画通りにうまくいっていたし、後続からアタックを受ける事も多かったけどしっかりとポジションを守ることができた。それにレース終盤にかけては後続とのギャップを広げることにも成功した。来週末に控えるハンガリーに気持ちを切り替えたい。
7月12日(日)にレッドブル・リンクで行われた2020年F1第2戦シュタイアーマルク・グランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算85勝目を上げた。2位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3位表彰台にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が滑り込んだ。